2021年7月13日 (火)

【メディア掲載】小学館 DIME(ダイム) 8月号

所さんの雑誌『Daytona(デイトナ)』に引き続き(詳細はこちら)、小学館から出版されている『DIME(ダイム) 8月号』に弊社の小屋がとり上げられました。
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コロナウイルスの影響でしょうね、弊社にもタイニーハウスや小屋等の離れについての問い合わせが多い昨今です。

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2021年5月16日 (日)

鳥栖から大村湾一周 往復300キロライド

とうとう佐賀県も梅雨に入ってしまった。今朝から蒸し暑くてもうすでにうんざりです。それにしても梅雨入り早すぎでしょ!例年より27日も早いらしいです。梅雨入りが早いからって早くあけるのかというとそう単純ではないようで、今までの記録から推し量るに期間が長くなることが予想されるとのこと。嫌なこと言うねぇ、天気予報は。ウソでもいいからそういう時はひょっとしたら早くあけるかも?…ぐらいで匂わしてくれなきゃ。そしたら視聴者も、ひょっとしてひょっとするか!とだまされてあげるのに。
さてしょうもない前置きはそれぐらいにしておいて本題に。少し前のことになりますが鳥栖から自走で大村湾を一周し、その後自走で再び鳥栖まで自転車で300キロ走ってきました。
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夜明け前の3:30出発。武雄に入ったあたりで朝日が顔を出す。
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ちょっと立ち止まり深呼吸。早朝の澄み渡った空にひんやりした空気。
大村湾一周は東彼杵(ひがしそのぎ)から入る。そこから時計回りで南下、出発から4時間経過の7:30に大村市のサンセット通りに着。朝は車が少なくて走りやすいな。
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コンビニで菓子パン2,3個とコーヒーを補給。
太陽が照りつける9:45に自転車ひっくり返して何やってんの?見渡す限りミカン畑が広がる坂を上っているとプッシュ~!と嫌な音が…はい、パンクです。まぁロングライドにはつきものですので驚くこともないのだけど、何度聞いても嫌な音だこと、プッシュ~!
後輪外してタイヤからチューブ抜き出し、少し空気を入れて穴の位置をさがす。その穴の位置がどこにくるのか、タイヤに当てがってパンク原因が残っていないかチェック。今回は5㎜ほどの鉄片が刺さっていました。原因物質取り除いたら予備のチューブを装着し空気を入れて完了。20分ほどで復旧、再び走り出す。
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さて、時刻はちょうど11:00。東彼杵から入ったからちょうど大村湾半周ってとこですね。

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琴海戸根原というところの南無観古音大菩薩の碑がある公園で一休み。入り江の静かな海が美しく、立ち止まってしばし眺める。
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お腹がすいてきたころ、ちょうど良さそうな店が目に入る。11:30 琴海形上町の『山小屋』にて昼休み。
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カツ丼・うどんセットを食す。ひんやりとした店内で日焼け止めをたっぷりと塗り直してと。
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まだ先は長い。だらだらするわけにもいかず、早々にサドルの上に。
あとは写真も撮らず、ときどき好きな漁村の風景を眺めつつ(漁村と言ってもほとんどは農村集落なのね)東彼杵までひと回り。大村湾一周後は往路をそのまま自走で帰途へ。18:30に鳥栖着。サドルの上で15時間、大村湾一周のサイクリングでしたとさ。

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2021年2月25日 (木)

西日本シティ銀行本店と学生時代

僕の大学時代(20年ほど前ですが)、もうすでに安藤忠雄さんは確固たる名声を築き日本のみならず世界で活躍していた。今に置き換えるなら飛ぶ鳥を落とす勢いの隈研吾さんと言った感じだろうか。学生に限らず一部の教授までが安藤語録の「ゲリラ的に」というフレーズを繰り返し口にしていた記憶がある。僕は天邪鬼のきらいがあるので、大学入って皆が髪を染めだしたりタバコを吸いだしたり髭をたくわえたりしだすと、なんかカッコ悪いからあの流れには乗りたくないなと思っていた。だから周りが安藤忠雄派になっていくのを見て、皆が安藤なら僕は磯崎と考えるようになったのも自然だった気がする。磯崎新さんはどちらかと言うと僕らより上の世代に人気の建築家で、僕ら世代ではあまり流行っていなかった。また、安藤さんと同じく「世界的!」だし、大分出身で九州に代表作が数多く建っているので手軽に実作に触れられ、その点中央の建築学生に対し地の利があるということが磯崎を選択した理由と言えば言えるか。
余暇を持て余していた学生時代は、毎日と言っていいほどよく街を散策していた。磯崎さんの難解な(建築畑では磯崎新の理論武装と言われるぐらい)本を買って読んでは、その言葉と実作を重ねることを繰り返していた。断絶、転写、反転、切断、梱包、ルドゥの柱などなど磯崎語録てんこ盛りのシティ銀行本店、色鮮やかな内部空間が目に焼きついているシティ銀行大分支店、あの薄暗いヴォールト天井が連続してのびる空間に、マリリンモンローのヌードを象った曲線(磯崎語録ではモンローカーブ)が取ってつけたようにあらわれる北九州市立中央図書館、アルミダイキャストの2本の四角柱が、山に突き刺さるように浮かぶ北九州市立美術館、正面入り口アルコーブには、偽の扉が並び配されていた冗談のような建築 秀巧社ビル…。
西日本シティ銀行本店の取り壊しが決まり、見納めに行かねばとの思いで去年の9月久しぶりに訪れた。低層部にはすでに足場が組まれていたが、まだ建物全体を見ることができた。西日本シティ銀行本店(僕の学生時代は福岡シティ銀行、建築時は福岡相互銀行)は1971年に第一期が竣工、1983年に第二期の増築がなされている。増築部には磯崎さんらしい表現で、赤い外壁にベージュの帯が入れられているので一目で分かる。駅前広場からの眺めは鮮やかな色のインド砂岩をまとった壁(磯崎語録ではシティウォール)がドーンとそびえたち、どことなくアジア的なにおいがした。
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日本のどこに行っても同じような駅前空間が広がる中で、九州の玄関口 博多駅を出て眼前に現れる独特の壁は、九州の建築学生としてどことなく誇らしかった。そして、こんなに自由で(今では潤沢な建築資金があってこその話と分かるが)まるでアートのような個人的表現をしてもいいんだと夢をふくらませた。
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あれから何十年!ときみまろのセリフではないが、建築実務を通して違う見方も少しずつできるようになった。水を吸いやすく外壁に使用するにはデメリットも多い砂岩(しかも汚れやすい割肌。特に日当たりの悪い壁に生えた黒カビを、足場を立てて洗浄しているところを何度か目にした)と目立たないように奥に追いやられて水切の役目を果たしていない笠木、これでもかと出入りの多い凸凹の外観、本当に機能的に成立していたのかと思ってしまうピストルのようなかたちの設備スペース、大通りに面して開口の少ない閉鎖的な表情と、それに伴い生じていたであろうオフィス環境の弊害、白大理石を板目で使用したマッシブでカッコイイ正面入口は、極端に幅が狭く出入りしているお客さんを見かけたことがなかった…等々、管理している銀行側、仕事をしているスタッフの立場からは言いたいことが数多あったであろう。
だから建て直しけっこう、今までよく我慢して使いこなしてくださいました…とは素直に言えないんだな。僕の学生時代の懐かしいにおい、思い出がもうたどれなくなってしまうのかと。建築が壊されると物理的なものが失わるだけでなく、そのものについた個人的な過去のつながりも同時になくなってしまうのだから。

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2021年2月17日 (水)

ネジ固すぎでしょ

今回は自転車のホイールをメンテナンスした話です。
ロードバイクのホイールってピンキリなんですけど、そこそこ評判のいいものを買おうとするといいお値段するんです。〇万円出すと(※注:〇万円と言っても1~2万ではありません)そこそこのもの、〇十万以上出さないとなかなか満足(そのホイールに何を求めるかによって変わりますけど)いくものは手に入らないという何ともディープな趣味の世界。この世界に出入りしている人達は、ちょっとばかりお金の基準が狂っているような気がします。僕も狂っていないとは言いませんが、これ以上はおかしなことになるから…という感覚は今のところ持ち合わせております、はい。
さて、そろそろ本題のメンテの話に移りましょう。今回行ったのはホイールの軸の部分に当たるハブ(あの鉄の細い棒が放射状に出ている中心のところですね)にグリスを補給する作業です。僕のホイールはフルクラムというイタリアメーカーのレーシングゼロ。種類はアルミクリンチャーで2016年以降モデルになります。サイクルコンピュータのログを見ると走行距離7,100km(だいたい5,000kmを目安にグリスアップするようです)。作業手順はググれば数多出てきますので省略(ずいぶん投げやりだなぁ、説明がめんどくさいだけでしょ)。
まずはフロント側から作業開始。ググると2016年以降モデルのハブをばらす際に注意することとして一番初めに書かれているのがこの部分↓
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先に左側のエンドナットを外したいので、右側は必ず六角レンチ及び六角スパナの二丁掛で回すこと(スパナは5㎜前後の厚さのものでないと入らないので注意。リサイクルショップで買いましょう)そうしないと右側のエンドが先に外れてしまい、そのエンドが取れたままスパナを掛けて回すと頭が簡単になめて残念なことに(はい、部品代¥7,000でございます)。
ただ今回、僕が苦戦したのはこの右側エンドのネジ。まぁ~固かったのなんの!六角レンチが捻じれるぐらいの力をかけて回そうとするのですがビクともしない。これ以上の力をかけるとレンチを差し込んでいる頭が壊れそうだったので、ひとまずクレ556をネジきり部分に流し込んで待機。その後、やっと外れました↓
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こんな小さなナット外すのに2時間かかった…趣味と言えど我ながらバカらしい。
ナットが外れればあとは簡単です。
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順々に部品をばらしていくだけ。
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雨の日は乗らないようにしているし、もちろんバイクは屋内保管ですからグリスも白いままで綺麗なもんです。
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っで、順番通りに並べて↓
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シェル側の古いグリスを拭き取り↓
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分解したアスクル側もクリーニングしたら↓
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新しくグリスを塗り直して↓
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慎重に組み立てて完了です↓
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ここからはリア側になります。フロント側だけで思っていた以上に時間がかかってしまい二日にまたがってしまいました。リア側の手順はフロントとほぼ同じだし、短時間ですぐ終われるでしょと思っていたのだけどこれがなかなか…。
スプロケットがはまるフリー側はすぐにばらせたのですが(リア側はけっこう汚れていますね)↓
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その反対側のエンドナットが、まぁ~固かった!フロント側でもエンドナット外すのに手こずりましたが、まさかのリア側でも。フロント側に輪をかけて固着している模様でクレ556作戦でもビクともしない。いろいろ調べてみると、固着ネジには、ワコーズのラスペネという潤滑油が効くと書かれていたので藁にも縋る思いで買ってきました↓
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それにしてもこのラスペネ、どこも店頭販売してないのよ。オートバックス、イエローハット、グッデイ(DIY店)、ナフコ(DIY店)、サカモト(DIY店)と回ったがどこも取り扱いなし。困ってネット検索するとアストロプロダクツに置いてあるとの情報が(初めから検索すればよかった)。そしてようやく丸星ラーメン横のアストロプロダクツで購入できました。しかも価格がクレ556の4倍ぐらいするのよ、高すぎやろ。これで556と効果変わらずだったらどうしようかと半信半疑でラスペネ吹き付けて待機していたのだが…。
あら不思議、エイッ!と力をかけて回すと外れた↓
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こんな小さな部品ひとつばらすのにどんだけ時間消費させんのよ、フルクラムさん。メンテナンス性を考慮に入れて、あらかじめ設計することの大切さは建築と同じだなぁ~。

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2021年2月 8日 (月)

繰り返し見ること

自分のアンテナにビビッときたものは繰り返し見に行くようにしています。見に行くごとにその印象は変わります。物理的にモノ自体は変化していないので、足を運ぶたびに印象が変わって見えるのは、見ている本人が変わっているからでしょう。自らの気持ちがその時々で変化し、注目するところ、見て感じる印象、それに付随して広がる思考の軌跡が違ってくるからだろう(読書も同じで再読するたびに新たな発見がありますよね)。逆にこの変化を感じられなくなっているときは要注意で、自分が成長にしろ退化にしろ変わっていない証拠ですから、あなた少し考えた方がいいですよとその対象物から諭されていると考えた方がいい。何度も来ているから飽きちゃったなぁなどと言うことは自らが変化している限り起こりえないことなのだから。
僕が繰り返し見に行っている建築、佐世保の親和銀行本店及び懐霄館(かいしょうかん)を見に行ってきました。2月5日が白井氏の誕生日なので、僕の中では白井晟一誕生祭の一環ですね。たまたま僕の誕生日と同じなのですが、建築界のゴッドファーザーと誕生日が同じってだけで意味もなくうれしくなりますね。言わずと知れた白井晟一氏の代表作の一つで、現在の名称は合併により十八親和銀行となっています。1967年の第一期から1969年に第二期、そして1975年に第三期の懐霄館と長きにわたって築かれた大作です。
今回も自転車による建築ツーリングでルートはこんな感じ↓
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ウルグアイ産黒御影の本磨き 目地無しで仕上げられた筒壁の上に、イラン産白トラバーチン(現在は仕上げが変わっていますが)の本磨きの彫刻的な量塊がキャンチで持ち上げられています。
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隠れてしまっていますが、こちらはのぼれない階段として有名な白御影の袖壁に彫り込まれた装飾の階段です。幅400、踏面290
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のぼった先は(繰り返しますがのぼれません)露台になっていて建物と一体となった時計があります。
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第二期時は営業室へと続く入口でした。観音開きの扉になっていますが、元は白井建築でおなじみの円銅製グリル扉の引分け戸でした。
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彫刻のような濃密なディテールの厚い壁に埋め込まれる入口。
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こちらは軒裏のトラバーチンに穿たれたダウンライト。誰もマネできない(こんな図面引いて現場に渡したら何考えてんだ!って怒られるか誰も口きいてくれなくなるでしょう)美しいRの面取りがされています。鷺宮の住宅の解体前の見学会でも見ましたが、2階子供室のダウンライトが同じ納め方でした。
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本店裏側にある第三期の懐霄館ファサード。ごつごつとした重厚感の塊のような外壁は、諫早砂岩の割肌仕上げ野積み。石の厚さは100~150㎜もあります。
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そこに埋まるように挿入された赤御影 本磨き仕上げのポーチ。
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側面にはリズミカルに穿たれた開口部。
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1時間ほど歩き回っていただろうか。白井建築を体験した後にいつも感じる満腹感と疲労感。この頭がクラクラするような感じはいったい何なのだろう。

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