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2011年8月 5日 (金)

暑さをしのぐ先達の知恵

いやぁー、毎日暑い日が続きますね。
暑さ寒さに強い私は、基本的にエアコンはつけず自然の風オンリーですが、日中はやはり暑いのは暑い。
そこで南面している仕事机前の窓の軒先にすだれをたらしています。

■観葉植物とあいまって涼しげ

強い日差しを和らげることは言わずもがなですが、すだれを通して眺める外の景色はいいものです。
日本には昔から葦(よし)を使った建具や皆さんご存知の障子など、何かを空間の区切りとして関係性を閉じながらも、それゆえにより深いつながりをつくるという文化があります。

葦により外光が適当に遮断されることで内部空間は薄暗くなります。
人は明るいほうを向くという習性を持っています。
それゆえ、明るい方つまりは建具で区切っている方に意識が向かい、限られたスペースのなかで心理的な広さが生まれます。
あわせて、建具の向こう側からは内部が暗いため視覚的には閉じられ、逆に内部からは視線が抜けて開かれるのです。

一朝一夕で思いつく仕掛けではないですね。
長い時間の蓄積のなかで生まれたかたちといえるでしょう。
深い庇がかかる縁側など、いわゆるグレーゾーン(白黒つかない曖昧なスペース)も然り。
茶室の空間を持ち出すまでもなく、ある限られた空間を心理的効果をふまえて、常人が感覚的に心地よさを自然に感じることができる地に足のついた仕掛けなのです。

私は、家は小さくつくる方がいいのではないかと考えています。
このような日本の風土の上で生活するのですから、世界が羨ましがる文化を活かしてつくる方が何より合理的でいろいろな意味で無駄がないのです。
小さく建てて、その分でできる外部空間を上手に活かして感覚的な気持ちよさをつくり出すのです(体感気温とか言いますよね。人は気温という数字がダイレクトに感じられているのではなく、風・日差し・湿度などが総合されて感じられているのですから)。

それにしても、我が仕事場の前の木にとまっている数え切れないセミたち(みんな見た瞬間に気持ち悪いと言います)がいっせいに泣きわめくことのうるさいことうるさいこと。
電話の声が聞こえないほどです。
夏らしくていいではないですか、ではここで一句「岩にしみいる・・・」、
となるまでには、いくらこの風土で生まれ育ったとはいえ、あと2~30年かかることでしょう。
一朝一夕ではない時の蓄積が必要なのですww

いずれにせよ、暗い方から明るい方をみることは何ともいえない気持ちよさがあります。
外を覗き込む気持ちよさといえるでしょうか。
すだれという幕をたらすだけというシンプル極まりないこの手法。
やられていない方は、ぜひ一度ご体験あれかし。


豪華客船ダイヤモンドプリンセス 長崎港にてスケッチ

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