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2014年5月20日 (火)

よみがえる旅の記憶②

前回に引き続き、ベトナムの思い出パート2です。
同じく、以前書いたFBノートから・・・


『何とかなるさ』

「えぇ~、南ベトナムに、そんなにいたの!」

サイゴンの宿であった中年の日本人男性は

(この方、今までに世界100カ国以上を旅行したそうだ)、

そう言って驚いた。

サイゴンからローカルバスに乗ってメコン川を遡りつつ、

何ヶ月かかけて、川とその周辺の生活を見てきたことを話すと

「南にそんなに見るものあったけ?南ベトナムは、2週間もあれば十分でしょう」

と一言。こういう方には、何を言っても分かってもらえそうにないので、

そのまま受け流し話を聞いていると、北の方にはたくさんの見るものがあるから、

ぜひ行くべきだと強く薦められ、残りの2週間で、中部のフエ辺りまで行くことに。


朝の10時前のバスに乗り、ますはニャチャンへ。

予定では夕方頃には着きそうだし、宿は着いてから探しますかね

と考えていたのだが・・・。

昼過ぎ、あんなに猛烈に(ベトナムのバスは、飛ばす飛ばす!)

走っていたバスが突然ピタリと止まってしまった。

「えっ、故障?」と思って前方を見ると、ズラリと並んだ車の列。

見渡す限りの赤土の大地に大渋滞(先頭は、地平線の向こう)。


何が引き起こした渋滞なのかも分からず、ただ待つ。

1時間ほど経つと、みんな耐えきれなくなり、車から出て赤土の路肩に腰を下ろし涼んだり、

外国人用のバスから、ぞろぞろと降りてきた欧米人の皆さんは、大平原をバックに記念撮影。

撮影後は、またぞろぞろと空調付きの大型バスに戻って行きなさる。

前のドアが壊れて、開けたまま走行する我がバスに空調なぞあるはずもなく、

炎天下の中、バスで影になった赤土の上に座り込み、ジッと我慢。


夕方になると、どこからともなく地元の弁当売りが来て、

周りの人達は、バスの窓から顔を出して買って食べている。

ベトナム語ができない(当然、田舎に行くと、まったく英語は通じません)僕は、

買いたくても買えない。そんな僕を察し、前の席のおばちゃんが、

弁当を買う世話を焼いてくれ、食後には水まで分けてくれた。

あの時は、本当にありがたかったなぁ。


渋滞に嵌って5~6時間後、星が落ちてきそうな満天の星空の下、やっとこさ進み始めた車の列。

渋滞の原因は、バイパスを作らず、通行止めで橋の工事していたこと。

さすがはベトナム!


ニャチャンに着いたのは、深夜0時半ごろ。問うまでもなく宿や店のシャッターは閉まり、

シーンと静まりかえった街。宿を予約していなかったことを、今さら悔やんでもどうなるわけでもなく、

どこか野宿できる所でも・・・。


そう考えていた矢先、「ヘイ、ヘイ!」と元気な声で近づいてきたバイクタクシーのおじさん5~6人程。

バイクタクシーのおじさん達は、まだ働いていたのだ。ダメもとで、近くの宿まで行ってみるか。

値切って、値切って、1人まで絞り込み、いざ出発。


10分ほどで到着。案の定、シャッターが閉まって、まったく人気なし。

気落ちする僕には目もくれず、驚くことに、バイクタクシーのおじさんは、

勢い良くシャッターをたたき始めたではないか。

静かな街路に、シャッターをたたく音だけが鳴り響く。

ガラリと開いたシャッターを確認すると、おじさんは、お礼を言う間も与えず、そそくさと去って行った。


「もう今日は遅いから、宿泊料は明日でいいよ」と宿のスタッフは言うと、僕を部屋まで案内した。

「おやすみなさい」と扉を閉め、時計を見ると深夜1時をまわっていた。

「何とかなるもんだなぁ。」僕は、肩の力が抜け、ベットに倒れこんだ。



どこでだったかな~、チャウドック辺りだったかな?
人懐っこく話しかけてきて仲良くなった女の子。
市場で果物を買って食べ、その皮をゴミ箱に捨てようと
ビニールに入れ手にぶら下げていたら
女の子は、ちょっとかして私が処分してあげるからと
勢い良くメコン川に向ってポ~イ!
ありゃりゃと思っている僕の方を向いてニッコリ。
そうだよな、生活と密接に関わっている川の姿って
こっちの方が自然かもなと思った一コマでした。

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