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2016年4月10日 (日)

軒先の話

軒先の納め方一つで、
建物全体の見え方ががらりと変わることは、
設計者なら誰もがうなずくところ。

よって基本設計の段階から、
よーし、ここの軒先ラインはこう見せようか、
おっと、給気口をここに納めると目立たないな・・・などなど、
設計屋は頭をぐるんぐるんフル回転させて考える
(寝ても寝ながら考えてしまう因果な職業w
気になってしょうがないんだなぁ~)。

それにしても人って、
どうして端部や角に視線が行っちゃうんでしょうね。
服のコーデにしたって、やっぱりまずは靴や帽子、
これらもコーデ全体の端部ですよね。

それから今じゃ、男だって指先をキレイに整えたいと、
ネイルケア?に余念のない人達がけっこういるらしいし
(そりゃ、名刺交換のときに爪が伸びてて、
その中に黒い垢がたまってるとか、
小学生男子のような大人は、さすがにアウトでしょうけど)。

まぁ、ちょっと話が脇にそれちゃいましたけど、
そんなこんなで、軒を出さないようなボックス型にしようが、
軒を深く出す納まりにしようが、
その形いかを問わず、そこにふさわしいディテールがあるわけですね
(全体で見たときに、こうあるべき部分、ディテール)。

そこで、「鵜木の家」ですが・・・
1階軒先は軒天井を水平に張っているので
(内部天井が外へ伸びているように見せる)、
ややもすると鼻隠し(軒先の板の所ですね)が
ボッテリと鈍重な印象になりがち。

そこで、こんな感じで鼻隠しを2段に分けて、

その2枚の間を利用して給気口としています。
これだと軒先が薄く軽い感じに見えますし、
換気部材を仕込んでも、うまく影になって見えませんよね。

こちらが2階の軒先。

パンチングメタルを使った、よくされる方法で軒先給気。
こうすると、ラインが通ってスッキリと見えますよね。

それから次は、ケラバ側(三角になってる方って言うと
分かりやすいかな)。
先端の板の部分を破風板と言いますが、
こんな感じで眉欠きという加工をしています(下の方の欠き込み)。

数奇屋建築でよく使われる手法ですが、
一本ラインを入れることで、シャープに見えます。
ちょっと見づらい写真ですが↓

2階の棟(屋根のてっぺん)のところですね(建築用語では拝みって言います)。
眉欠きで陰影のラインが出ます。

ついでに言うと、換気棟も端部から300ほど内側にいれて設置しています。
こうすることで、下からの見上げの視線では、
左右の屋根が一体になっているように見えるんです。
棟が端っこまで伸びて来てると、そこで左右が分断してるみたいに見えちゃうので。
(板金屋さんは、端まで伸ばした方が雨仕舞いしやすいのは重々承知、お手数かけましたw)。

っということで、今回は建物の見え方を中心とした軒先の話でしたとさ・・・☆

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