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2016年5月10日 (火)

たかが樋、されど・・・

古今東西、設計屋は雨樋のことで頭を悩ます。
建築に関心のない人にとっては
「とい・・・?ど~でもいいよ、そんなとこ」
ってな感じなのも重々承知ながら、
かのF.L.ライトはあくまで樋の存在を消したし、
アアルトだってカレ邸で原寸図描いて入念な断面の検討してる、
コルビュジェにはユニークなかたちした樋が数多あるし、
数奇屋建築では割り竹を軒樋にしたり、
竪樋省いて池に放水する演出などなど・・・
例を挙げだすときりがないほど。
設計は気になってしまうんだなぁ~樋が。

軒先が外観の良し悪しの点で
非常に大事な役割を果たしてるということには、
ここですでに触れましたよね。
その軒先の、しかも先っぽに付いちゃうんだから
そりゃ~大事でしょ!
(先っぽの大事さについても、ここで触れてますね)

メンズの革靴で先っぽがとんがった靴はいてる方に出くわすと、
ついついそこに目が行っちゃいますよね
(わぁ~、どっかに突き刺さりそうにとんがっちゃってますね~、
プロレスラーのブッチャーみたい
な~んて思いながら見ちゃいます。はい、僕の偏見ですw)

「鵜木の家」でもサンプル取り寄せて
いつものことですが、寝てもさめても考えるわけです
(サンプル提供はタニタハウジングさんです)。

色は屋根(銀黒)に合わせるか、壁(アイボリー)か、
いやいやサッシ(シルバー)の方に合わせようか、
いっそのこと軒樋(ガンメタ)と竪樋(シルバー)の色を切り替えて、
屋根と壁の両方に合わせようか?

そんで、僕の選んだ答えは壁に合わせてシルバー色に。
2色使いにしようかとぎりぎりまで迷ったのですが、
何だか設計屋の自己満足感が臭ってしまうのが嫌で・・・
ここは潔く、1色でいこうじゃないの。

壁の色の方に合わせたのは、竪樋の存在をなるべく目立たせたくなかったから。
横の線が多少目立っても、僕ら人間は水平線には安定感を感じるんですね。
1Gの世界に生きている所以でしょうか、横ラインには嫌な感じがしない。

それに対して竪ラインが入っちゃうと、そこで壁の連続感が切れちゃって
壁の細切れ感が否めない。

しかも、だいたいが建物を立面図のように真横からの視線で、
屋根全体まで含めて見るって、あまりって言うかほとんどないんです。
そう考えると、アプローチから近づいていって見上げの視線で目に入るのは
ほとんどが壁の部分なんだなぁ。

ちなみに、かたちは半丸(スタンダード)と角(HACO6号)の2種類を
使い分けています
〈下屋(軒天フラット)→角型、その他(軒天勾配)→半丸〉。

なぜかって?
まぁ、これも迷いに迷ったんですが、設計初期の段階から
下屋の軒先ラインをシャープにしたいという気持ちがあったので。
半丸で統一しても別に悪くはなかったのですが、
ここはこの普通のかたちをした外観の中で唯一強調するポイントでしたし、
軒先をキュッと引き締めて、凛とした感じを出したかったんです。
(何だか歯切れが悪く、言いよどんでる感じがするですって?
はい、自分でも説明しづらいところから出てきてるとこが
けっこうあるんですよ建築は。
それを深層心理がどうとか小難しく言うつもりは僕にはありませんが・・・。
っというか、ただのボキャ貧なのかも
(失礼!小渕さんの流行語は、さすがに古過ぎましたねw)
なので、この辺でご勘弁を。

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コメント

商品の写真や商品名などご紹介ありがとうございます。
棟や差し棟の納めのお話、写真なども拝見いたしました。
一つ一つ丁寧に対応されていらっしゃるんですね。
弊社も神は細部に宿る、そう考えて仕事をしております。
今後もお気づきの点などあればお聞かせください。

投稿: 雨のみち | 2016年6月21日 (火) 05時09分

雨のみち さん、
コメント頂きありがとうございます!
タニタさんはサポート体制がしっかりとされているので、安心して利用できます。
今回の現場でもタニタサポート「排水能力計算シミュレーション」を利用し、竪樋の本数を算出しましたし、換気棟の納まり及び竪樋を屋根勾配に合わせて横引きする方法など、TELにて丁寧に教えて頂きました。
今後も、我々設計屋が痒いんだけどなぁ~と思うところに手を貸してもらえるような商品開発を期待しております☆

投稿: 川崎義則 | 2016年6月21日 (火) 08時24分

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