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2016年8月

2016年8月31日 (水)

土地になじむカタチ

僕ら設計屋は、
何もカッコイイかたちを追い求めて
設計作業を進めているわけではない。


その土地の雰囲気に
なじむカタチとは
どのようなものだろうか?
っと日々考えながら、
設計の進むべき方向を
模索しているんです。


なので、その土地の
空気感、雰囲気、
においが感じられる集落は、
大の好物!


先日、所用で
西海橋のあたりまで
行く機会があった。


その道すがら、
いつものようにキョロキョロと
面白そうなものはないかと
さがしていると…
(もちろん安全運転で!)


ほ~ら、さっそく見っけ↓

大町小学校前の信号のところで、
なかなか雰囲気ある家を発見。
車を路肩に止めてスナップ☆
単純で好きな形だな。


もう少し行った有田でも↓

国道から少し入ったところに。
『お菓子とベーグル さわやま』
と小さな手書きの看板がカワイイ☆
この全体のボリューム感が
いいですよね~。


ついでに西海橋で
きれいな空気吸ってと…



正面の塔は針尾送信所



それからそれから、
前にも見に来た
橋脚のところのトイレも再見。

手洗い、こんな感じ↑
なかなか気持ちいいでしょ♪


多目的トイレも、

この開放感↑
これなら出るもん
スッキリ出るよね~w


出入り口正面の

打ちっぱなしの壁に映る影も
なかなかカッコイイ。


それから
設計畑の人間なら、

↑このあたり見て
「うん、うまいねぇ~」
っと言うはず。


外観はこんな感じ↓

橋脚との一体感が
何ともいいね。


さて、やっと今回の本題
「土地になじむカタチ」
(前置き長くて失礼!)。


西海橋の辺りを
ぐるりと見ていたら、
面白そうな漁村が
あるじゃないですか。
これは見とかないと↓

伊藤ていじ氏いわく
アーバンテクスチャ
(アーバンじゃないけど)
を確かめる。


集落に下ってゆく道が
狭いのなんのって、

車が通るかヒヤヒヤしたよ。


この雁木
グッと曲がって
たまりができてる感じ↓

なんとも言えないっしょ
(興奮してるの、
ひょっとして僕だけ…w)


至るところ駐禁の看板だらけで
(僕みたいな、
もの好きが下りて来て、
仕事の邪魔になるんでしょうね)
落ち着いて見て回れなかったけど、
コレなんだよ、コレという、
その土地の佇まいは
確かに感じられた。
僕にとっては、それで十分。


設計屋は
力が湧いてくるんですよ、

こういう「場のチカラ」が
感じられるようなところに身を置き、
その場の空気を
皮膚で感じることで。
よしっ、明日からも
がんばるぞってね!

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2016年8月23日 (火)

東山魁夷ワールド、アンドモア

朝夕、少しですが、
ようやく涼しくなってきましたね。
日も短くなってきて、
ルーチンの朝運動
をしてる時間帯は、
まだ日の出前に。


さてさて先日、
九州国博へ行ってきました。
『特別展 東山魁夷』
今月28日までなので、
はやいとこ
時間見つけて行かねばと
思っていたんです。


っが、さっそく切符買うとき、
いつもの癖で
博多まで買ってしまって・・・。
二日市駅で
払い戻してもらえるか
確かめたのですが、
やはりダメとのこと。


しょうがないので、
とりあえず博多をぶら~りとして、

そんでジュンク堂で本買ってと
(『好きなことはやらずにはいられない
吉阪隆正との対話』を購入)。


それから西鉄電車で
天神~太宰府まで。


国博ついたら、
即チケット買って中へ…
ではなく、いつものように
まずは建築をw

設計は菊竹清訓久米設計
照明は日本の照明デザインの
草分け的存在、
石井幹子さんとこにいた
近田玲子さんですね。



外をぐるりと見たところで
いよいよ東山魁夷ワールドへ。


いやぁ~良かった!
人が多いのには、
少々閉口しましたが、
あの東山ブルーと言うか
東山グリーンと言うのか、
ググッと眼前に迫ってくる
独特の発色と色の濃淡。


暗闇に身を置き、
淡い光に包まれた外の世界を
眺める時の安心感と幸福感、
その時の気持ちよさ☆


主題となる白馬と
前景の湖に映りこむ
静まり返った森、
全体が主役脇役という
関係ではなくフラットに、
一分の狂いもなく
統一されている。


はぁ~、東山ワールドで
お腹いっぱい、満足満足♪
さて帰りますか…
ではなく、もういっちょ建築w

内部空間も堪能しなきゃね!

そのまま、さっと帰っちゃ、
何年も考えてつくりあげた
設計者と施工者が泣きますよw

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2016年8月20日 (土)

いよいよ第4コーナー

毎日暑いですね~。
ACのきいてる部屋から外へ、
外からACの部屋へを繰り返し、
体が変になってきているこの頃…。


さてと、今日は
週一の現場定例。
今回で第33回目、
思えば去年の
10月中旬に着工したんで、
ただいま10ヶ月ほどですね~。


今日の現場は、
デッキの構造材が
ほぼ組み上がっていました↓



玄関前に腰掛をつくるのですが、
デッキと座面高さを合わせ
連続するようなカタチにします。
そんでもって、
列柱を立てることで、
玄関とデッキ空間を
やんわりと区切ります↓



内部はクロス屋さんが
入ってますね。
今回は、しっとりとした風合いの
紙クロスを使っています。


視線の抜けをつくることで、
実際より広く感じられます。
端から端まで
対角線上に見通しがきく
視線の抜け↓
宮脇さんがワンルーム感を
つくる手法として言ってますね)



玄関正面奥の
地窓からの抜け↓



玄関内部から
FIX窓の抜け↓



天井いっぱいの開口で
天井と軒をつなげる。
角を抜くのもミソですね↓
(おまけに言うと、
天井はV目地のラインを通して
遠近感を強調しています。
目地ラインを使うのは
ライトの手法ですね。)



午後からは、
左官さんが珪藻土を仕上げに。
ヨシ合板に猿面加工で
スッキリと仕上げた竿縁天井。
チカラ入れて考えただけに
壁が仕上がって
どのようになるか楽しみです♪↓

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2016年8月13日 (土)

具現化

今日は、昼前から
『鵜木の家』現場定例へ。


9月初めに引き渡し予定のため、
現場はいよいよ大詰めの様相。

↑クライアントさんと
クライアントの兄さんが、
自主施工で設置したバックカウンターも
ほぼ設置完了。
少しでも現場仕事にに関わると
愛着が増すでしょうね。


このころになると、
図面などの
抽象的なイメージが
かなり具現化し始める。



よって、今まで図面を見ても
チンプンカンプンだった
(建築畑の人でないかぎり、
それが普通ですが。
だから、できるだけ
模型やスケッチを活用して、
設計のイメージが
伝わるように苦心するんですよ、
設計屋は…)
クライアントさんにも
「なるほど~、
図面で描かれてたことは、
こういうことだったのね~」
っと直接的な反応が
表れてくる。


設計屋は、
ちょっとでもいいから、
クライアントさんに
喜んでもらえているなぁ
という感触があると、
すんご~くうれしいんですね!


あぁ~、寝ても寝ながら
考えた甲斐あったってね~w

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2016年8月12日 (金)

やるか、やらないか

たったA4サイズ一枚なんですけどね~。


先日、以前描いていた
デッキと玄関ポーチ廻りの図面を↓

少しシンプルな納まりにしようかと
(工期的なことなどで)、
簡単なスケッチで
描き直していたんですが…。
よしっ、これでいけるぞ
っと時計を見ると、
5時間もたってるじゃないですか。


毎度、始めるときは、
だいたい1~2時間ぐらいかな
と思っているのですが、
さてさてどっこい、
そうは問屋が卸さない。


いつものことながら、
ムムッ、こっちの方がいいかな、
いやいや、やはりこっちでしょ、
マイレア邸の玄関庇を支える
大小さまざまな列柱風に
設えたらどうだろ…
などと最善の手と考えられるものを
試しながら描いてゆくので、
なんだかんだで
かかるんですよ、時間が↓



もう、一度描いたものは
やり直さないぞ!
(試行錯誤の末、
たどり着いた図面なんだから)
っと割り切れれば
いいのですが。


やっぱり、こっちの方が
うまい手だというアイデアが浮かぶと
後先考えずにやっちゃいますね~w

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2016年8月 8日 (月)

単読派それとも併読派?

僕は併読派ですね~。
っというより、
気がついたら併読してる感じ。


その時に読みたいと思うものを
手にとって読むので、
おのずとそのようなかたちに
なるんですね。


それから併読してると、
読んでる本どうしが
関連する事柄を
取り扱っていることがあったりして、
いくつかの視点から
ものが見られて
なかなかおもしろいんですよ。


そんで、
ただいま読書中の本はと言うと・・・↓

左上から右へ、
1段目→・ケヴィン リンチ著 都市のイメージ/・建築家 吉田鉄郎の『日本の建築』/・松岡正剛著 17歳のための世界と日本の見方/・レイモンド カヴァー著 ささやかだけれど、役にたつこと/・ロマン ロラン著 ジャンクリストフⅠ/・村上春樹著 アンダーグラウンド

2段目→/・沢木耕太郎著 旅する力/・寺田寅彦随筆集 一巻/・子母沢寛著 勝海舟 一巻/・中勘助著 銀の匙/・坂口安吾著 不連続殺人事件/・ジョナサン ストラウド著 バーティミアス/・ノーマン メイラー著 死刑執行人の歌 上巻

3段目→・田辺聖子の小倉百人一首 上巻/・アマルティア セン著 貧困の克服/・ドストエフスキー著 カラマーゾフの兄弟 上巻/・カズオ・イシグロ著 わたしを離さないで


なんか、こうやって
読書中の本を並列してみると、
読み散らかしてる感じ満点ですね~w


読了した本など、
詳しくはブクレコをチェック☆

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2016年8月 4日 (木)

感謝

さすが、きちんとした会社は
違いますね~。


7月末に珪藻土の塗壁材の件で、
フジワラ化学さんの
担当者の方に連絡して、
「見本帳だけでは判断しかねるので、
少し大きめの塗板見本をつくって
テクスチャと色の雰囲気を
確かめたいのですが・・・」
っと相談したところ、
施工面積の少ない現場にも関らず
(施工面積の大小に関係なく、
サンプルつくる手間は
同じだけかかりますからね~)、
「そういうことなら弊社で
塗板サンプルを製作しましょうか」
と気持ちよく対応して頂けました。
(サンプルの重要さについては、
前にも触れましたね
→『念には念を!』))


っで、さっそく昨日、
まだFAX送って
一週間もたってない迅速さで
A4サイズの塗板サンプルが到着↓
できるところは仕事が早い!

手前からシルタッチの
・SN-216
・SN-411
・SN-213
すべて木ゴテ仕上


やはり大きめの
塗板サンプルは
分かりやすいですね~。
見本帳で、製作してもらう
塗板サンプルの色を
3色チョイスするだけでも、
うーん、これぐらいの感じかなぁ・・・
と選択するのに
少々手間取ったが、
A4塗板で、しかも仕上げまで
指定できるので、
届いた塗板をパッと見た瞬間に
イメージに近いものが
目に飛び込んでくる感じです。


いいものをつくるためには、
このような御協力なしには
なかなか難しいですね。
あらためて、
メーカーさんに感謝感謝です☆

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2016年8月 3日 (水)

今朝の段取り

今朝は忙しかった。


早朝の一仕事を終え、
その後、ルーチンの
朝のトレーニング。


朝食をささっとすませたら、
昨日準備しておいた
道具類を片手に
(忙しいときこそ、
前日の準備がききますね。
こうしとくと忘れ物もしにくいし)、
6時半には現場へ出発☆


7時に現場着。
朝は車がすいてて快適。
普通は40分かかるので、
10分ぐらい早いですな。


玄関扉廻りが、
かたちになってきてる様子が↓

視界に入ってくるが、
今朝は、あまり悠長に
してられない。


さっそく、際が汚れないように
マスキングテープで養生してと。
太田油脂さんの彩速にて↓



旧家から移した背比べ柱に着色↓



せっかくだから、
背比べのしるしを活かそうと、
床のレベルに合わせて柱を設置。
そこまでは問題ないのだが、
現場サイドから
「床の高さに合わせると、
天井の高さまで
柱がとどきませんけど・・・」
との声が。


そこは自主施工で、
実家の古民家などに
手を入れたりしてきた経験から、
「大丈夫です。
高さが足りなかった分は、
新しい材で上に継いでください」
と二つ返事。


以前、古い材木と
新しい材木との色の違和を
この方法で目立たなくしたことが
あったんですね~。


布に荏油を少ししみこませ、
拭き取るように薄くのばす感じで
ただ塗るだけ。
とっても簡単施工の自然塗料なので、
こういうことに不慣れな方にも
おすすめです。
ねっ、写真で見ても
それほど違和感ないでしょ。


背比べ柱の着色が終わったら、
次は窓枠に。
こちらは透明な荏油を塗る。


窓枠塗りは、
今日で3日目ですかね。
施工できたものから順に
塗装してきたので、
思っていたより
時間がかかりましたが、
窓枠塗装は今日で
やっとこさ完了で~す。


っということで、
2時間弱で今回の
自主施工は終了。


8時45分には、
入れかわるように
大工さんの車が入ってきたので、
塗りたてなのを知らせて帰途へ。


お次に別件が入ってたので、
少々てんてこ舞いぎみの
今朝の段取りでしたとさ。

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2016年8月 2日 (火)

資材調達

昼休みに、
ちょいと近くのDIY店へ。


自主施工で
必要な資材を買いに。



ところでみなさん、
設計というと、
エアコンのきいた部屋で
終日デスクワークをしてると
思ってらっしゃいませんか?


実際はというと、
CADなどを使ったデスクワークは、
設計の方向性が
かなり固まってからでないと
始められないんです。


計画前の事前調査では、
役所関係まわって、
法規等のチェック。
基本設計に入れば、
その土地の持つ雰囲気や
特性つかむため、
敷地に何度も通って
歩き回る日々。


そんでもって、
手ごたえありそうな案が浮べば
敷地模型をつくるために、
土地の計測、近所の建物の位置に
お隣さんの窓の方向まで
観察しに行かなくっちゃならないし
(だって嫌でしょ、
窓を開けたら目の前にお隣さんの
便所の換気口が!な~んて)、
いざ、工事が始まったら、
今度は施工業者との打ち合わせで、
少なくとも毎週現場へ
(気になるところがあれば、
休日だろうが何だろうが、
見に行かざるを
得ないのであります、ハイ)。


だから、みなさんがイメージ
されているような
「これぞ設計事務所!」の
作業風景は半分ぐらいしか
当っていませんね~
(もちろん、基本設計完了後は、
せっせせっせと実施設計図面を
つめないといけませんし、
その後は、現場詳細図も
描かなきゃならんわけですが)。


ある著名な建築家が
「建築家の価値は、
靴がどれだけ汚れているか
だと思います」
っと言ったとおり、
現場が始まったら、
いいものつくりたい!
と一心に思うのが
設計屋の性。
何度も現場へ
足を運んでしまうわけです。


っで現場が動き出すと、
それに伴い新たな仕事が
発生してくること多々。
しかも、誰が受け持つか
あいまいな領域の仕事も
あったりして。
「それなら、時間がある時にでも
僕が・・・」とついつい
手を上げてしまうのも、
設計屋の悲しい性w


中堅以上の工務店さんと
組んでいる時などは、
「忙しいでしょうから、
外構工事の時にでも
いっしょにしときますよ」っと
ありがたいお言葉
いただけることもありますが、
地場の個人でされてる
工務店さんだと
そういうわけにもいかず。


しかも、細々とした
道具や材料の雑費も
チリも積もれば何とやらで、
じわじわきいてくるし・・・w

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