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2017年4月13日 (木)

広島へ

広島に建築を見に行ってきました。
鳥栖から乗車券・新幹線自由席込みで
片道8800円。
しかも新幹線で1hほどで到着。
近いですね~。

広島におりてまず驚いたのが、
赤いキャップをかぶった
カープファンが多いこと。
熱いとは聞いていたけど、
こういうことだったのねとガッテン。


さてまずは、
駅から歩いて1キロほどの
世界平和記念聖堂に↓

村野藤吾の設計です。
重厚で荘厳な中に
人の手を通したぬくもりが感じられる空間。
どことなくストックホルム市庁舎のイメージが
重なりました。

 一部仮囲いがしてあり
補修工事中でしたが、
なかには自由に入れます。
人が少なく、静寂の空間に
靴音のコツコツ反響するさまが何とも贅沢。
大きなパイプオルガンがあって、
このステンドグラスの沈黙の光に照らされた空間に
こだまする音色を想像するだけで鳥肌が立ちますね。
さぞかし感動するんだろうなぁ。


聖堂から西へ。

平和公園の中を通り抜け
ピースセンター↓

言わずと知れた丹下健三の設計。
以前に何度か来たことがあるので、
今回は詳しく見学せず。
ただ、杉板型枠の打ちっぱなしの肌に
白いペンキが塗られてしまっていて…
少し残念な感じ。
ピロティの柱の少し荒い感じの肌が
個人的には良かったのになぁ。


ピースセンターをちょっと見て
まだ西にずんずん歩く。
途中、蓮の葉のような屋根が目につきスナップ↓

すでに使われていないタクシー乗り場?
パッと見、F.Lライトのジョンソンワックスの柱みたい
と思ったんだけど、比べるだけ野暮か。


太田川を越えて西区に入る。
今回の目玉にいよいよ近づいてきたな。
ワクワクドキドキする気持ちを抑えつつ
住宅地の中に。
あぁ、あったぞっ
今回一番見たかった建築が↓

N設計室の設計、広島の家です。
ほぉ~、さすがに上品ないでたちだなぁ。

「えっコレが今回の目玉?
建築家の設計にしては普通だね…」
と言いたいんでしょ。
でもね、僕に言わせてもらえば
そうですよ普通ですよ、
だからカッコイイじゃないですかとなる。
誰か見て見て!
と媚びを売るような、
いかにもデザイナーズといったような感じは、
ちょっと見てる方が恥ずかしいよとなっちゃう。
安物レザーの先がとんがった靴で
カッコつけているつもりだけど
カッコ悪いってのが一番カッコ悪い!
(はい、僕の偏見です)
中村好文氏いわく
「二世帯住宅ならぬ、見せたい住宅」は、
いやだなぁ、僕は。


不要なことが一切されていない潔さ。
その土地にあったバランスと
可愛らしいボリューム、外構とマッチしたその外観。
内部はもちろんみられないが、
他のN設計室のプランニングから想像するに、
F.Lライトがよくやったような低く抑えられた天井、
奥に垣間見える開口部からの自然光の気配。
その光に導かれる視線の先には植栽。
絞られた開口部による内部の安心感と
外に向かおうとする人の気持ち。
良い建築は細部まで
よく考えられているのです。
そしてなによりクライアントさんが
愛着をもって丁寧に暮らしていることが
伝わってきます。

既製品のカーポートを家の前に
ドーンと設置するのが流行りの悲しいご時世ですから…。


プライベートな空間なので
最低限のマナーを守って、
30分ほど通行人として行きつ戻りつ。
横目でチラリチラリと見ながら時々スナップ。


今回の一番の目的も果たせたし、
さて戻ろうか。
近くで雰囲気ある家を見つけ
こちらでも通行人↓

いい感じですよね



戻っている途中、
広島と言えば大高正人の
アレがあったなと思いだす。


イサムノグチ作の欄干

西平和大橋と↑
平和大橋↓にも立ち寄り
(ここは外せませんね)



その近くにあったイタリアンレストランの感じも
なかなかいいじゃないですかとスナップ↓



ちょっと行ったとこの新大手町ビルも
僕の好きな感じ↓



元安川沿いのカフェも↓



っといろいろ経由しながら
川沿いの桜並木をどんどん歩き
やっとこさ見えてきたぞ↓

大高正人の設計、市営基町高層アパートが。

まずは、その規模の大きさにびっくり。
竣工1978年ですよ。



大高作品独特の、
商店街、小学校に幼稚園、
屋上庭園などが住居と一体となって
人工ミニ都市を構成しているさま。



アパート足元の天窓から燦々と光が降り注ぐ
理髪店も渋いな↓



廊下が折れ曲がる折れ曲がる、
まるでちょっとした迷路のよう。
そして廊下を歩いていると
突然、上部が吹き抜けて自然光が落ちてきたり↓



厚い壁に穿たれたスリットと↓

まぁ、どこまでも芸が細かい。
意図的に荒く仕上げた
打ちっぱなしの肌も奥行き感が出ていて良かったなぁ↓

建築はここまでやらなきゃと
諭されている感を受けました
(以前、坂出人工土地を見に行った時も
ここまでやるか!という感じでした)。


熱くなった頭を
隣の広島城と桜並木でクールダウン↓

やはり建築は体験しなきゃ
話になんないなという思いを
より一層強くした広島の旅でした☆

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コメント

こんにちは。私はまだ恥ずかしながら広島には行ったことがありませんね。見どころがたくさんあるんですね。厳島神社にはいつか行きたいと思っていますが、いろいろと見どころがあるんですね。個人的には平和大橋のそばのイタリアンレストランの写真がいい感じで気になります。

投稿: poem | 2017年4月18日 (火) 14時30分

poemさん、コメントいただきありがとうございます!
広島に行かれていないと知って意外でした。
僕の勝手なイメージですが、poemさんは旅慣れていて国内外問わず、いろいろなところに行かれている感じだったので。
イタリアンレストランは、「リストランテ・マリオ」というお店で広島ではけっこう有名みたいですね。
ワイン好きのpoemさんのこと、イタリアワインが頭をよぎったことでしょう。
広島は見るところがたくさんあり何度行っても楽しめますが、僕のおすすめは、安芸灘とびしま海道ですかね。
いくつかの離島が橋でつながっていて呉からバスも出ていますが、島のののんびりとした時間が何とも心地いいところですよ。
そのなかでも、豊島の御手洗地区は保存地区に指定されている古い街並みの残る集落で有名ですね~。
ぜひ、お時間がある時にでも、いろんな広島を発見しに行ってみてください。

なお、「広島の家」を見てみたいなぁ~と思われたならご連絡ください。
公開されていないところですので、場所をご説明いたします(誰も訊いてねぇ~!

投稿: 川﨑義則 | 2017年4月20日 (木) 17時00分

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