長崎ランタンフェス②
道の駅の前に建つ東彼杵総合会館を少し見て回る。
側面から見たときには、その迫力あるボリュームとRCの古びた表情とが相まって、ウンウンそれでそれでと惹きこまれたのだが、正面に回ってみるとなんだか小ぎれいにまとまってしまっていて…。
改修された感じでしょうか。
大村湾に沿って、時々ひらける海の景色を楽しみながら走る。
ムムッ、気になるものが視界に入ったので少し引き返す。
Sorriso risoというお店。
倉庫を改装した雑貨屋兼カフェのようだ。
木建具の雰囲気がいいですよね。
ここだけかなり賑わっていて、田舎と小洒落た感じのギャップに皆さんやられたのでしょう、駐車場もいっぱいです。
僕は、このお隣の建物にやられました。
雰囲気ありますよね。
この手すりのシンプルなかたちも好きです。
足元をちょっと浮かしてスッと階段が降りてくるさまも。
海沿いだからということでもないでしょうが、このボルトの感じは船のイメージが湧きます。
さあ、ある程度で切り上げないときりがなくなってきてしまいそうだ。
再び走り出したけれど、1キロも行かないうちにまた寄り道。
しょうがないよね、カッコイイものが目に入ると見なかったことにはできない。
絵に描いたような千綿(ちわた)駅。
こちらもお客さん多し。
電車好きには知られたところなのでしょう。
後日調べてみると、青春18きっぷのポスターにも使われた駅らしいです。
ホームに立つと眼前に大村湾が広がり、渡辺篤史もびっくりの大空間。
僕は食堂の電球の光がもれるこの佇まいに魅せられました。
寄り道寄り道で、いつもの通りなかなか進みません。
いい景色があれば止まってちょっと見たくなるじゃないですか。
そりゃあ、思うように進まないのも無理はない。
大村市街に入り、水主(かこ)町で鳥栖から100キロ地点を通過。
こういう写真を撮る時ってなぜか恥ずかしい。
誰もお前のことなんか見てないぜ。
僕がまだ影も形もないころ、父母、姉と兄らは諫早で暮らしたことがあるらしい。
その話を知っているだけで、なぜか身近に感じてしまう諫早IN。
千綿駅から30キロほどのローソン多良見店で休憩。
ピザまんとコーヒーを食す。
16時過ぎて、徐々に斜光が気になり始める。
長崎市街まであと20キロちょっとだ。
34号に沿って10キロほど走っただろうか、どこかで見たことある建築が…。
葉祥栄さん設計の病院を偶然発見。
このアクロバティックな構造で建築畑の人は誰もが知る建物です。
RCのコア部分が支柱となって吊っています。
通りを挟んだファミレスの駐車場に自転車を倒して、ヘルメットをかぶったまま行きつ戻りつしてはカメラを構える変なおじさん。
時間はないけど見たい。
身なりにかまっていられない。
長崎市街に入ったのが17時過ぎ。
自転車では何かと辛いが、坂の町は趣があって好きだ。
あの角を曲がったら、この坂を上ったらどんな景色がひらけるか、そんなことを考えただけでワクワクしてくるのだ。
長崎市街に入ってすぐに向かった先は、白井晟一さんの設計、親和銀行 大波止支店。
何度来ても、何度見てもこの抑制のきいた表現は見飽きない。
この極端に開口が少ない重厚感、ある種の暗さが何とも言えない。
皆さんも長崎に友達と来られた時には立ち寄ってみてください。
そして一言、この建築は白井晟一の設計なのよ!と周知のことのように言い放ってください。
さあ、お次はいよいよランタンフェスティバルといきましょう。
長崎角煮まんじゅうと言えばこちら、岩崎本舗さんです。
¥400は少し高すぎやしないかいと思いつつも、どうせ食べるなら本物の味を試したいですよね。
肉がホロホロで確かにおいしかったです。
街をあちこちと歩き回りながら、今夜はどこで夕食をとろうかと品定め。
どこも予約客で埋まっていてなかなか入れません。
予約してないんですけど…空いてます?とようやく夕食にありつけたのは、湊公園横にある勝鹿。
島原豚の上ロースかつにトッピングで角煮かつ、赤ワイン2杯。
油ものばかり食べ過ぎたか、はじめの2,3口はやっぱ島原の豚は最高!だったが、だんだんお腹に入らなくなってしまって角煮かつを1切れ残してしまったのが心残り…。
さて今夜の宿は、僕の定宿といってもいいか(まあカプセルですが、何か?)、ファーストキャビン 長崎。
何がいいって安いのなんの、この日は¥2800で泊まれちゃいました。
安いだけじゃなく清潔。
パジャマにバスタオル、ハンドタオル、歯ブラシ、髭剃り、一通り用意されています。
何よりスタッフの方が親切で、自転車もばっちりカウンターで預かっていただけました(もちろん、マナーとして折りたたんで輪行袋に入れてね)。
カプセルじゃ女性は無理ですねとお考えのそこのあなた。
心配ご無用、女性と男性のゾーンは完全に分離されていますのでご安心を(なんかファーストキャビンの回し者みたいになってきましたが)。
ただ寝るだけなんだからという方には、男女問わずうってつけの宿です。
大浴場に浸かって、今夜はぐっすり眠り疲れをとって明日に備えますか。
おやすみなさい…
(次回に続く)
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