« 北九州市立中央図書館へ | トップページ | 長湯温泉 クアパークへ② »

2019年6月13日 (木)

長湯温泉 クアパークへ①

オープンしたばかりの長湯温泉 クアパークへ行ってきました。
先日訪れた磯崎新さん設計の北九州市立中央図書館に続き、今回の設計者もプリツカー賞受賞者です。
さて、誰でしょう?
キーワードは「紙管」。
これを聞いて、建築畑でピンとこない人は今すぐ退場してもらいましょう。

さて今回もですけど、目的地までのプロセスは自転車でツーリング。
マップで調べると鳥栖~長湯温泉(大分県竹田市直入町)は約120キロですので、そこまで距離はありません。
ただ、坂のアップダウンがあるのでその辺は覚悟しなくちゃいけませんね。

忘れ物がないようにバックパックにパッキングしたら、そいつを背負って体重計にのります。
自転車に乗らない人は何やってんだこの人?の謎行動ですが、体重が変わればタイヤの空気圧もそれに合わせて調整しないといけないんです。
そうしないと摩擦抵抗が増えたりグリップが利きにくくなったり、何よりパンクの原因なりますから。
体重+バックパック+カメラ=84キロだったので、フロント:7.5bar (IRC ASPITE PRO 26C)、リア:8.5bar (Continental Grand Prix 4000s Ⅱ 25C)で調整。

8時に鳥栖を出発。
関東はもうすでに梅雨入りしていますし天気が少し心配ですが、予報では曇ときどき晴とのことなのでまぁ大丈夫でしょう。
ルートはオーソドックスに、まずはR210で久留米を通って日田方面へ。
吉井でトイレ休憩をして
1_2
三隈川に沿って東進。
この赤い橋(夜明大橋)の向こう側に、夜明という何とも響きのいい無人駅があります。
2_2
いかにも山間の駅といった雰囲気で、映画「寅次郎 紙風船」の回で寅さんも来ていますよ。
今回はここには立ち寄らず
3_2
ずんずん山道を進んでいきます。
サッポロビール日田工場の横を通り過ぎたら、大山川に沿ってR212を南下。
4_2
松原ダムから杖立温泉方面へ。
この辺りから勾配がきつくなりトンネルが増えてくる。
自転車だとフロント+リアライトをつけたり消したりするのに、いちいち立ち止まらないといけないのでトンネルは面倒なんです。
車のように手元で操作できるといいんだろうけど、面倒だからとライトつけないで車道を走ると自転車はかなり危険ですからね。

杖立温泉エリアを通り過ぎたあたりで、お腹がすいてだんだん力が入らなくなってきた。
時計を見るともうすぐ昼だ。
とりあえず、持参してきたチョコレートを食べ食堂をさがしながら進む。
小国にちょうど入ったあたりか、一軒の店が目に入る。
なるべく地元の店を利用したいので(せっかく来ているのにチェーン店に入るのもねぇ)、この地元感はなかなかいいじゃないですか。
A_5 
店に入ると75~80歳ぐらいの婆ちゃん店主と、4~5人の作業着を着た職人風のお客さんがいる。
TVは昼時によくやっている「なんでも鑑定団」を流している。
婆ちゃん店主とお客は知り合いのようで「あんたどんは今日も仕事ね」などと世間話。
僕はまだまだ続くであろう山道に備えてがっつり食べておこうと、カツ丼(¥700)を注文した。
婆ちゃん一人で切り盛りしているので、料理ができるまで少し時間はかかったが何の問題もなし。
少し待たされた方が、お腹が余計にすいて料理がよりおいしく感じられますからね。
そしていよいよカツ丼がお目見え。
まぁ~山盛りなのね、それが!
どうだろう、普通の店の1.5~2倍の量はあっただろうか。
もりもり食べたい僕としては、ありがたいと思い食べ始めたのだが…。
こう言っちゃ失礼ですけど、素朴な味と言うか何と言うのか…はっきり言うとあまり美味しいとは言えないと僕の味覚は判断したわけ。
おまけにご飯の量が具に対して多いので、どんぶりの下の方にまで汁がまわっておらず、最後は普通の白米を食べている感じなのね。
だがしかし、残すと婆ちゃんに悪いよなぁ~という頭があるから無理して(失礼な言い方ですね~)大盛カツ丼を完食しましたよ、気持ち悪くなるの覚悟で(またまた失礼!)。

はぁ~、何とか食べ切ったぞと店を後に、消化の負担とならない程度にゆっくりと再出発。
小国からR422で黒川温泉方面へ。
A2_1
黒川温泉エリアを通り過ぎたあたりから、しばらく単調な上り坂が続く。
軽いギアに落としてペースを崩さず、一定のリズムで気長に上るしかない。
5_3
そして上りきったところにあるライダーご用達、三愛レストハウスに着いたのが14時半ごろ。
B2_1
なんでもクシタニ・カフェなる店が2ヶ月前にオープンしたらしく、ライダー達の数も一段と増えたような印象。
でも、モーターサイクルに興味のない僕のようなものにとっちゃ、もう少し静かにできないものかねぇと思ってしまうんですけどね。
まぁ、あのブルンブルンッとうるさいエンジン音も、ライダー達の見せあいっこ魂に火をつけるのかな(意地悪な言い方)。
僕はトイレを済ませ、静かにコーヒーを飲んで息を整える。
B_6
この辺りまで上ってくるとかなり涼しいので、年中ホットコーヒー派にはうれしい気候。

20分ほど休憩したら先を急ぐ。
R442 ぐるっとくじゅう周遊道路を進みながら、ときどき立ち止まってはスナップ。
何しろこの景色ですからね、そりゃ誰だって撮っちゃいますよ。
九重山が少しもやっていますが、干し草がインスタレーションぽくて美しいでしょ。
6_3
気温は19度だけれど体感は少し肌寒いぐらいです。
C_6
景色を楽しみつつ、自然の音に耳を傾けながら行けるのが自転車旅のいいところです。
7_3

R669からR30にのってやっとこさ今回の目的地、長湯温泉 クアパークに到着。
そうそう、はじめに触れていた設計者ですが坂茂さんです。
白いハンチングをかぶったような外観が遠くからでも目立ちますね。
11_2
前を流れる芹川に沿うような形で、レストラン棟と白い頭のメイン棟が並ぶ。
10_2
そしてアプローチ。
手前がレストラン棟ですね。
12_2
こちらは14棟のコテージが並ぶ宿泊エリア。
まだ出来立てほやほやの感じですね。
例えるなら、おろしたての白のスニーカーといったところ。
少し全体から浮いちゃってる感?
もう少し経つと木部の色が落ち着いてきます。
13_2

さて、そろそろ温泉といきましょう。
8_3
このスロープで2階へ上って脱衣所と内湯へ。
ここでスタッフの方に「水着はお持ちですか?」と言われ、忘れ物をしてしまったことに気づく。
あぁ~、持ってこようと用意していたのにパッキングし忘れた!
¥500でレンタルできるということでしたが、入浴料が¥500なのに倍の金額になるのもなぁと変なケチケチ魂が出てしまい、結局、水着着用エリアはまた今度の機会ということに。
9_3

っで、ざっとですが内外を見て歩いた感想を以下箇条書きにすると…
・まず、あれ?と思ったのは脱衣所のトイレ。内開きの扉を押して中に入って閉めようとすると、体を少しねじって避けながらでないと体が干渉して扉が閉められないのね。内法を図ってみるとW900×D1400、扉幅が700なのであと200ほど奥行きをかせげば何の問題もなかったはずなのだが…。
・浴室、脱衣所を覆うテント地を内部から見上げた感じが、個人的にはあまり美しいとは感じられなかった。変形格子の丸太木組みのジョイント部の金物の存在が目についてしまって、なんかゴテゴテに見えた。そして、これはしょうがないと言えばしょうがないのかもしれないけど、半外部的な雰囲気のテント地を使った覆いなので(屋根と言うより覆い。仮設的な設えとすることで軽さと解放感を狙ったか)、虫が結構入ってきてしまっているんですね。5年後以降の劣化具合が気になるところ。
・浴槽に浸かって、ちょうど目線の高さに合わせて抑えられた横長窓
から芹川が眺められて気持ちよかった。全体的に木部に合板が使われており、羽目板のように目地が出て「木木」主張し過ぎず見ていて疲れなかった。
・洗い場の足元に排水溝がありグレーチングが足裏に触れるのを嫌ったためか、無垢板にφ12ほどの穴をピッチ100で開けて蓋としていたが、あれは掃除する人がかなり大変だろうなと思った。
頻繁に天日干しするなりして乾かしてあげないとすぐヌルヌルしてくるだろうし、色も早いうちに黒く変色してくるだろうと。
・レストラン棟の柱に紙管が使われていたが、あれは色のりが悪いのかな?塗装しない方が雰囲気が出るなと思いました。

同じ大分県の県立美術館(OPAM)を先に見ていたこともあって、規模も用途も予算も全然違うので比べるのはおかしいのですが、今回体験したクアパークは個人的にはピンとこなかったというのが正直な感想です。

18時前にクアパークを発って向かったのは安定のラムネ温泉です。
14_2
長湯温泉と言えば皆さんここに来られるのではないでしょうか。
15_2
TVでの露出も多く、知ってる方も多い藤森照信さんの設計です。
16_2
僕は藤森建築は嫌いじゃないけど、少しクサいなと感じてしまうんですけどね。
17_1
そのあたりのことは以前のブログ「ラムネ温泉をご存じ?」で触れたことがあるので割愛。

1時間ほどラムネ温泉に滞在後、宿のチェックインをしたら夕食へ。
宿の方に紹介してもらった温泉街の大衆食堂風の店で地鶏定食(¥1800)を食す。
D_6
その味はと言うと…美味しくなかったわけではないのですが普通でしたね。
まぁ、僕の好みと合わなかったってだけなので当てにはなりませんけど、今回の旅行はいまいち食事運に恵まれていないような気が…(次回へ続く)

| |

« 北九州市立中央図書館へ | トップページ | 長湯温泉 クアパークへ② »

旅行・地域」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

趣味」カテゴリの記事

建築」カテゴリの記事

ロードバイク」カテゴリの記事

コメント

こんにちは!

旅先へ行ったら、地元のお店で食事したい!というの、分かります!
とはいえ、知らない土地の知らないお店、雰囲気も味も入って食べてみるまでみるまで分からないというのがなかなかスリリング(≧ワ≦;
勇気のないワタシは、なかなかひとりで地元の定食屋さんやレストランには入れなくて、結局ファミレスとかファストフードのお店に入ってしまうことが多いかもです…。
今度こそはちゃんと地元のお店に入るぞっ!と目標を立てているところだったりします(笑)。
(失敗してもそれはそれで旅の思い出ですよね♪)
そうそう、ラムネ温泉。なんだかメルヘンチックな建築物でワタシは好きです~。温泉、ぜひぜひ行ってみたいです(*^-^*)

投稿: いぬいか | 2019年6月15日 (土) 16時20分

いぬいか さん、コメント頂きありがとうございます。
確かに初めての店に一人で入るのは、それなりに緊張もしますし味も心配ですよね。
今回のように自分の嗜好と合わない場合もたびたびありますし。
ただ、言われている通り「失敗してもそれが思い出に」なりますし、結局、人にはいつも現在しかなくて(過去も未来も本当はないと個人的には思っています)、その現在に自分が満足している状態なら過去も未来も「いい感じ」なのだと。
なぜなら過去も未来も(過去は特にですけど)記憶や推測として頭の中にあるのではなくて、絶えずその時その時に作り出されているものだと考えられるからです。
昔の人は「終わり良ければ~」と言っていますが、全くその通りだと。
だから、人生は自分が満足できるようにやったもん勝ちだなぁと最近とみに思いますね。
いぬいか さんも先ごろ亡くなられた田辺聖子さんの言う「アラヨッ」のかけ声で、初めての店にトライしてみてください☆

投稿: 川崎義則 | 2019年6月16日 (日) 18時09分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 北九州市立中央図書館へ | トップページ | 長湯温泉 クアパークへ② »