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2019年7月

2019年7月26日 (金)

イルカの島へ②

2日目は、朝一いつものように部屋の採寸スケッチから始める。
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ごくごく一般的なビジネスホテルで広さもそれなりなのに、なぜかスケールオーバーするようなソファが置いてある。
荷物置きとしてはいいかもしれないけど、スペースのゆとりがなくなってしまうのはいかがなものか。

昨夜は疲れていて自転車のメンテもできていないので(海沿いを走るとやっぱりベタつくんです)、それもやらないといけない。
そんなこんなですっかり遅くなってしまい、チェックアウトしたのが9時過ぎ。

近くのミスドで朝食をとりながら(安定のポンデリングね)、今日の予定を練る。
もともと2日目は、近くの漁村でも見学して帰路につこうかなと考えていたのだが、せっかくここまで来たのに…もったいないしおもしろくないなぁという思いが。
よしっ、今回で3回目(いや、4回目?)になるけど、崎津集落が世界遺産になってからはまだ行ってないし、崎津に行くとしよう。

ほぼR266で南へ一直線。
枦宇土町(はじうとまち)ののどかな集落を抜け、亀川ダムを通る。
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いやぁ~、今日も日差しが強くなりそうだな、天気がいいのは何よりだけど。
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山間を抜けてゆくので、そこそこアップダウンが続いた。
まだかなまだかなとの思いでペダルを漕いでいると、やっと前方に標識発見。

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R389に右折する白木河内の信号横のデイリーヤマザキで、ちょいと休憩。
時計を見るともう11時半をまわっている。
昨日に引き続き、白くまでカロリー補給。

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R389は海沿いの道で、少し風があって木陰に入ると意外に涼しい。

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12時半ごろ崎津集落に到着。

まずは対岸からじっくりと眺める。
建築家:原広司さんの言葉をかりると「離れて立つ」、伊藤ていじさんなら「アーバンテクスチャを確認する」かな。

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何度見てもいい集落ですよね。
またまた原さんの言葉なら「部分と全体」ですね。
間合い、バランス、距離感、人間に例えるなら絶妙な「つかず離れずの関係」で納まっていると言ったところか。

潮が引いていたので水際まで下りると、足元に絵に描いたような貝殻が。
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ホタテ貝かな。
思い出としてバックパックのポケットに仕舞う。

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ここでもう一泊できるなら、このままボーっとするんだけどなぁ。7_20190724145401
何もしないってのは贅沢ですよね。
まぁ、夢想するのは自由ですが、実際はそういうわけにもいきません。

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カトリック崎津教会の内外部をうろちょろして見て回ったら、
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お腹がすいたのでトウヤ(民家の間の海に伸びる小路のこと)の奥にある「ごはん屋 凪」で昼食。
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本日の日替わり定食をおすすめされたのでそれを注文。
鶏とシイラのフライです、おいしそうでしょ。

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料理は見た目通りでおいしかったわけだけど、もう一つ良かったのは築100年以上の民家の中を見られたこと。
「ごはん屋 凪」は、奥さんの方のおばあちゃんが住んでいた家をリノベして食堂にされたのだそうだ。
しかも、必要最低限しか手を入れていない(ここがいいのね!)ので、天井の低い昔のままの雰囲気を残しています。
崎津を訪れたらぜひ立ち寄ってみてください。

食事を終え店を出ると、ご主人がトウヤの先にカケがありますよと案内してくれた。
漁師さんたちが漁具の手入れをしたり、釣ってきた魚やなんかを干したりして今も現役で使っているそうだ。
分かりますか、奥に見える家から海にせり出しているのがカケです。

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 崎津を14時前に発つ。
さて、ここから先の予定は特に立ててないけど、また
来た道を引き返すのはおもしろくないから嫌だ(写真家:森山大道さんは、たとえ同じ道でも光の当たり方が反対になるから同じじゃないと言っていた記憶があるけどね)。
それならば来た道R389をそのまま奥へと進み、下島西側を海沿いにぐるりと回ったらどうだろう。
ウ~ン、けっこう時間がかかりそうだし帰りのこととか考えると…
そのとき僕の中で「YOUやっちゃいなよ」とJKことジャニーカワサキさんの声が(ウソつけぇ~)。
やっちゃいますか、何とかなるさ(こっちは困ったときのお守り 輪行袋も持っているしさ)。
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海岸沿いのグネグネ道をずんずんと進み、
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再びR389にのって大江天主堂を遠目に見ながら、下島の西側を北へ向かう。
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下田温泉で汗を流したら気持ちいいだろうなぁ~と思いながら、後ろ髪を引かれる思いで通過…。
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ひたすら海沿いの道を北へ。

おっ、遠くに見えるのは昨日訪れた通詞島か?
それにしちゃ、着くのがやけに早すぎやしないかいと地図をチェックすると下島から突き出した富岡でした。
やっぱりな、道理で早すぎると思った。

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15時半ごろ、何度か小休憩をはさんで今度こそ見えてきたぞ、通詞島。
崎津を発ってからまだ2時間弱しか経っていないのに、疲労と暑さのためかかなり時間が経過したような気がする。

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まだ先は長い。
途中から電車に乗るにしても、島を出なければ話にならない(島内には電車は通っていない)。
通詞島を横目に、昨夜本渡市街に戻る時に通ったR324で再び本渡方面へ。

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途中、天草病院前のキムラパンでチョコモナカジャンボと菓子パン、カフェオレを補給。

本渡市街を抜け上天草をR324で横断。
バス停を見かけるたびに、何度心がくじけそうになったことか。
そのたびにまだだまだだぞ、ここでバスに乗ったら楽かもしれないけど後から後悔するぞ、おもしろみに欠けた旅になっちゃうぞと自分に言い聞かせてやり過ごした。

前島橋で大矢野島に渡ったのが18時半。
いよいよ日が傾いてきた。

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暗くなるまでにはもう少しあるが油断はできない。
最後の力を振り絞りペダルを踏む。
やっとの思いで天門橋を渡り島内を脱出したのが19時前。

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そして19時過ぎに三角駅に到着。
なんとか19時29分発 熊本行きに間に合ったぞ。
あぁ~それにしても疲れた疲れた…。

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熊本からは九州新幹線でおよそ35分、新鳥栖駅に着。
輪行の特等席とも言える最後列に座れ、席裏に自転車が置けて快適快適。

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っというわけで今回の天草への自転車旅はこれにて終了。
大きなトラブルもなく熱中症や脱水症状になることもなく、2日間の総走行距離 345キロを無事走りきることができました。

2日目の走行距離はルートラボによると…
距離:144.6km
獲得標高:上り1487m、下り1503m

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2019年7月21日 (日)

イルカの島へ①

梅雨の晴れ間を狙って自転車でぶら~りしてきました。
海岸沿いを走りたいなと考えていたが、直前まで具体的な場所は未定。
天気予報で明日の天気を確認後、天草の方に行ってみるかなと目的地を決める。
その夜、バタバタと旅の準備をする。
梅雨時期は天気に左右されちゃうから(特に自転車旅は)、こんな感じになるのもしょうがないかな。

朝はいつもより遅めの8時半過ぎに出発。
R209で聖マリア病院の横を通って広川まで。
高速道路に沿うかたちで、高架下の少々荒れた田んぼ道を進み、
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R713とR443でみやま市を抜ける。
いつものようにちょいちょい立ち止まっては、気になったものをスナップする。
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原町の集落でいい雰囲気の建物が目に入る。
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元郵便局?中をのぞいてみると今は使用されていないようだ。
手前の松とのコントラストがいいですね。

集落を通り過ぎた辺りで2人組のロード乗りの方を見かける。
坂道を下ったところのR4との交差点にあるコンビニに立ち寄ったら、後から先ほどのロード乗り2人組の方も入店。
こういうシチュエーションはなぜか苦手、なんか恥ずかしくなってしまうんだな。
同じような自転車乗って同じことで楽しんで、僕たちひょっとして似た者同士?とか要らんこと考えてしまったりしてね。
だから僕は早めに(別に避けなくてもいいのにね、人見知りなんです)レジを済ませ、外で水をボトルに移し替えていたのだが、「これ、落とされていませんか?」という声が。
顔を上げるとそのロード乗りの方が僕のサイクルキャップを持って立っている。
おそらくレジのところで落としてしまったのだろう。
もちろんお礼を言って受け取ったのだが、「どこからですか?」「どちらまで行かれますか?」等の当り障りのない会話がとっさに出てこず妙な間が…。
いまだにこういう大人の対応が苦手なんだよなぁ、お前は中学生か!ってね。

R4からR1で玉名市街を抜け、
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味千ラーメン天水店に着いたのがちょうど12時。
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この日はほぼ無風で自転車日和だったのだけど、最高気温30度まで上がりかなり蒸し暑かった。
チャーハンセット¥850を食し、しばしエアコンの涼風を堪能する。
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1時間ほど休憩後、R1とR501で海岸に沿ってひたすら南下。
ときどき、生ぬるい海風が涼しく感じることもあるが、強い日差しに比べたらかなり微妙。
脱水症状にならないように塩飴をなめて、こまめな水分補給を心掛ける。

宇土からはR57のいつものルートにのる。
この道は幅が狭いうえに車が多く非常に走りづらい。
トラックなどの大型車が後ろから来ると左端によって減速、先に車を通してあげないと後ろに車の列ができてしまうのだ。
おまけに白線に居眠り防止の凸凹がつけてあるので、それも避けながら走行しないと手とお尻が痛くなるし。

宇土マリーナではトイレ休憩のみ。
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NHK「坂の上の雲」のロケ地になった西三角港を過ぎると、やっと見えてきたぞ天草五橋1号橋、天門橋。
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橋を渡ってR266に沿って大矢野島を横断するように進む。

16時ごろエネルギー切れの兆候が見られたので、エーコープ大矢野店にてカロリー補給。
店内にイスでもあれば涼めていいけどなぁと期待したが見当たらず、駐車場の生ぬるい風に吹かれながら一息。
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まだ先は長いぞ。
大矢野島から上天草に渡りR324を1hほど走り、大浦のJAでまたまた休憩。
明らかに休憩までの間隔が短くなってきているのが分かる。
強い日差しのためか頭が少し痛くクラクラ、ここで無理し過ぎるとよくないな。
スポーツ飲料をがぶ飲みして自販機横の日陰で息を整える。
ヘルメットが転がりバックパックが横たわるさま、かなりバテているのが分かりますよね。
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疲れているからとじっとしているわけにもいかず、身体に鞭打ってとにかく走り出す。
ゆっくりでもいいから前進していればいつかは着く。
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ようやく日が傾いてきた。
日差しがいくぶん和らぎ、少し身体が楽になってきた気がする。
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変わらずR324を西へ。

道の駅 天草リップルランドに18時前に到着。
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砂浜で遊んでいる子連れ家族を眺めながらちょいと座って休憩。
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目についた海沿いの民家などを急ぎ足でスナップしながら、ようやく下島へ渡るところまで来た。

船を思わせる外観の天草工業高校(アートポリスプロジェクトで設計は室伏次郎+SDA建築設計事務所)を横目に橋を渡る。
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今夜の宿は、下島に入ってすぐの本渡市街に予約済なので場所だけ先にチェックする。

さてこれからどうしよう、早めにチェックインして少し休むか?
ここで「そんなんじゃ面白くないよ~!」と、いつものリトルカワサキの声が聞こえる。
分かった分かりましたと、疲れた身体を奮い立たせ再び走り出す。

ここから20キロほど離れたイルカの島として有名な通詞島に向かうことにする。
今日は天気がいいし美しい夕日が見れるかも。
R47で山越え(天草空港ってこんな山中にあるのか)。
日没に間に合うだろうかと徐々に弱まる陽光が気になる。

そして通詞島に着いたのが19時半。
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夕日は既に水平線に沈んだ後だったが、美しい夕景にしばし見とれる。
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島をひと回りして20時に島を発つ。
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ありゃりゃ、すっかり暗くなってしまったな。
帰りは山越ルートではなく、少し距離は長くなるがアップダウンの少ない海沿いのR389を通って本渡市街へ向かうことに。
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水平線の上に丸い月が浮かぶ幻想的な風景を眺めながら、潮騒に耳を澄ませてペダルを回していると、蓄積された疲労が少し軽減されるような気がする。

本渡市街で軽い夕食を食べた後(本当に疲れると内蔵も疲れるのかあまり食欲が湧かないのね)、22時前に宿到着。
あぁ、疲れたぁ~。

ルートラボによると…
走行距離:199.6km
獲得標高:上り1792m、下り1769m

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