イルカの島へ①
梅雨の晴れ間を狙って自転車でぶら~りしてきました。
海岸沿いを走りたいなと考えていたが、直前まで具体的な場所は未定。
天気予報で明日の天気を確認後、天草の方に行ってみるかなと目的地を決める。
その夜、バタバタと旅の準備をする。
梅雨時期は天気に左右されちゃうから(特に自転車旅は)、こんな感じになるのもしょうがないかな。
朝はいつもより遅めの8時半過ぎに出発。
R209で聖マリア病院の横を通って広川まで。
高速道路に沿うかたちで、高架下の少々荒れた田んぼ道を進み、
R713とR443でみやま市を抜ける。
いつものようにちょいちょい立ち止まっては、気になったものをスナップする。
原町の集落でいい雰囲気の建物が目に入る。
元郵便局?中をのぞいてみると今は使用されていないようだ。
手前の松とのコントラストがいいですね。
集落を通り過ぎた辺りで2人組のロード乗りの方を見かける。
坂道を下ったところのR4との交差点にあるコンビニに立ち寄ったら、後から先ほどのロード乗り2人組の方も入店。
こういうシチュエーションはなぜか苦手、なんか恥ずかしくなってしまうんだな。
同じような自転車乗って同じことで楽しんで、僕たちひょっとして似た者同士?とか要らんこと考えてしまったりしてね。
だから僕は早めに(別に避けなくてもいいのにね、人見知りなんです)レジを済ませ、外で水をボトルに移し替えていたのだが、「これ、落とされていませんか?」という声が。
顔を上げるとそのロード乗りの方が僕のサイクルキャップを持って立っている。
おそらくレジのところで落としてしまったのだろう。
もちろんお礼を言って受け取ったのだが、「どこからですか?」「どちらまで行かれますか?」等の当り障りのない会話がとっさに出てこず妙な間が…。
いまだにこういう大人の対応が苦手なんだよなぁ、お前は中学生か!ってね。
R4からR1で玉名市街を抜け、
味千ラーメン天水店に着いたのがちょうど12時。
この日はほぼ無風で自転車日和だったのだけど、最高気温30度まで上がりかなり蒸し暑かった。
チャーハンセット¥850を食し、しばしエアコンの涼風を堪能する。
1時間ほど休憩後、R1とR501で海岸に沿ってひたすら南下。
ときどき、生ぬるい海風が涼しく感じることもあるが、強い日差しに比べたらかなり微妙。
脱水症状にならないように塩飴をなめて、こまめな水分補給を心掛ける。
宇土からはR57のいつものルートにのる。
この道は幅が狭いうえに車が多く非常に走りづらい。
トラックなどの大型車が後ろから来ると左端によって減速、先に車を通してあげないと後ろに車の列ができてしまうのだ。
おまけに白線に居眠り防止の凸凹がつけてあるので、それも避けながら走行しないと手とお尻が痛くなるし。
宇土マリーナではトイレ休憩のみ。
NHK「坂の上の雲」のロケ地になった西三角港を過ぎると、やっと見えてきたぞ天草五橋1号橋、天門橋。
橋を渡ってR266に沿って大矢野島を横断するように進む。
16時ごろエネルギー切れの兆候が見られたので、エーコープ大矢野店にてカロリー補給。
店内にイスでもあれば涼めていいけどなぁと期待したが見当たらず、駐車場の生ぬるい風に吹かれながら一息。
まだ先は長いぞ。
大矢野島から上天草に渡りR324を1hほど走り、大浦のJAでまたまた休憩。
明らかに休憩までの間隔が短くなってきているのが分かる。
強い日差しのためか頭が少し痛くクラクラ、ここで無理し過ぎるとよくないな。
スポーツ飲料をがぶ飲みして自販機横の日陰で息を整える。
ヘルメットが転がりバックパックが横たわるさま、かなりバテているのが分かりますよね。
疲れているからとじっとしているわけにもいかず、身体に鞭打ってとにかく走り出す。
ゆっくりでもいいから前進していればいつかは着く。
ようやく日が傾いてきた。
日差しがいくぶん和らぎ、少し身体が楽になってきた気がする。
変わらずR324を西へ。
道の駅 天草リップルランドに18時前に到着。
砂浜で遊んでいる子連れ家族を眺めながらちょいと座って休憩。
目についた海沿いの民家などを急ぎ足でスナップしながら、ようやく下島へ渡るところまで来た。
船を思わせる外観の天草工業高校(アートポリスプロジェクトで設計は室伏次郎+SDA建築設計事務所)を横目に橋を渡る。
今夜の宿は、下島に入ってすぐの本渡市街に予約済なので場所だけ先にチェックする。
さてこれからどうしよう、早めにチェックインして少し休むか?
ここで「そんなんじゃ面白くないよ~!」と、いつものリトルカワサキの声が聞こえる。
分かった分かりましたと、疲れた身体を奮い立たせ再び走り出す。
ここから20キロほど離れたイルカの島として有名な通詞島に向かうことにする。
今日は天気がいいし美しい夕日が見れるかも。
R47で山越え(天草空港ってこんな山中にあるのか)。
日没に間に合うだろうかと徐々に弱まる陽光が気になる。
そして通詞島に着いたのが19時半。
夕日は既に水平線に沈んだ後だったが、美しい夕景にしばし見とれる。
島をひと回りして20時に島を発つ。
ありゃりゃ、すっかり暗くなってしまったな。
帰りは山越ルートではなく、少し距離は長くなるがアップダウンの少ない海沿いのR389を通って本渡市街へ向かうことに。
水平線の上に丸い月が浮かぶ幻想的な風景を眺めながら、潮騒に耳を澄ませてペダルを回していると、蓄積された疲労が少し軽減されるような気がする。
本渡市街で軽い夕食を食べた後(本当に疲れると内蔵も疲れるのかあまり食欲が湧かないのね)、22時前に宿到着。
あぁ、疲れたぁ~。
ルートラボによると…
走行距離:199.6km
獲得標高:上り1792m、下り1769m
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