最古級の社 田島神社ツーリング
今回は全国でも最も古い神社の一つ、遣唐使も航海安全祈願をしていた佐賀県呼子町の加部島(かべしま)にある田島神社まで自転車ツーリングです。近くを通ることは今まで何度もあり、遠目にもいい雰囲気の建築があるなとは分かっていたのだけど、他に目的があるなどしていつもスルーしていたんです。前を通るたびに写真は撮っていたんですけどね。
まずは吉野ケ里まで出てR46を北へ。北山ダム(ほくざんだむ)の横を通って北山グリーンロードからR323で唐津まで出る山越えルートです。
一年で最も寒いこの時期、朝はかなり冷え込んでいます。山の中は当然平地より寒い、まさに極寒です。
雪があちこちに残っていました。体幹が寒けりゃウインドブレーカー羽織れば解決ですが、手先足先それから顔が問題ね。もちろん、冬用グローブにシューズカバー着用して防寒しているんですけど、それでも山に入ると寒いのなんのって。顔はどうしようもないので鼻水がだだ漏れ状態。
でも寒さがどうであれ、山はなんと言っても景色がいいのよ。缶コーヒーで手をあたためながらきれいな空気吸って、のんびりボ~っとするだけで寒さ忘れていい気持ちになれちゃうんです。いやウソです、言い過ぎました。やっぱ寒いもんは寒いにきまっとる!
そうこうするうちに唐津市街に出て、皆さんご存じの虹の松原に。ここはこうして写真撮って眺める分はいいのだけど、自転車で通行するのはね…なにしろ道が狭いのよ。車の迷惑にならないように急いで通過しなくっちゃいけないのが実情。
唐津市街を抜けたらもう一息、R382で呼子まで。
呼子大橋を渡ってやっとこさ今回の目的地 田島神社のある加部島に入ります。呼子大橋が端正で美しいでしょ(昭和63年度 土木学会田中賞受賞)。
田島神社はいわゆる観光地のように参拝者でごった返しているようなところではない。さすがに正月は賑わっているだろけど、特に何もない週末あたりはひっそり静かに鎮座ましますと言った感じ。僕のように雰囲気をじっくり味わいたい輩にはうれしいところですね。
船上からお参りできるように海から参道の軸線が一直線に社までのびる。
見て見て~、この迫力ある佇まい!軒先が軽やかにシュッと張り出していてカッコいいよね!!
上までのぼってふり返るとこのように海まで一直線に抜ける、この気持ち良さね。
門をくぐって中へ入ると正面に本殿、左手側には朱色の佐與姫神社(さよひめじんじゃ)。
その他、秀吉が武将らに力くらべをさせた石もある。両手で持ち上げてみたが動かすことはなんとかできる。っが、これを頭上まで何度も持ち上げて云々って書かれているけどホントか~⁈と言うほど重たい。僕は体力には自信がある方だけど、こいつを頭上まで持ち上げて競い合ったって、どんだけの力持ちよ!
っでこちらは↓太閤祈念石という秀吉ゆかりの巨石。
横から見てバケツの大きさと比較するとそのデカさがよく分かりますよね。
さて、そろそろ帰路につかなくっちゃ冬の日暮れは早いぞ。おみやげに呼子のイカしゅうまいでも買って帰るかと呼子萬坊のオンラインショップで値段確認…やっぱやめとこww
いつものごとく帰りは往きとは違うルートを通って帰りたい。唐津まで戻りJR唐津線に沿うかたちでR203を多久方面へ。
途中、こちらも気になっていたけど毎回スルーしていた厳木駅(きゅうらぎえき)に立ち寄る。昭和5年築の木造平屋建て駅舎。佇まいに雰囲気ありますよね。ホームの向こう側には機関車時代のレンガ造の給水塔も残っています。こちらは大正15年築だそうです。
以前、新聞でも目にした記憶があるのだけど駅舎活用のアンケートが掲示板に貼られていた。それを見て僕がちょっと思ったことなんだけど、なにか新たな活用法を考え出すよりこの駅舎の持っている魅力をそのまま伝えた方がベターなんじゃないかと。上の写真を見てもらうと分かりやすいのだけど、今の駅舎はギャラリースペースが箱型にポコッと正面に飛び出していて建築的に見ると違和感があるんです。おそらく後から増改築していると思うのだけど、そこが雰囲気ある平屋の屋根を途中で断ち切ってしまっていてもったいないな~と。その部分をもとのかたちに戻して整えるだけでじゅうぶん人をあつめる力がこの駅舎にはあると僕は考えますけどね。
内部も同様に白いボードが張られているところなど雰囲気にそぐわない箇所をもとの雰囲気に戻す。鉄道の好きな方には有名な熊本の網田駅(おうだえき)なんかはいい見本になるのではないでしょうか。あそこも古い駅舎を活用して、外観はそのままにカフェスペースをつくって人集めに成功している事例だと思います。厳木駅のこの雰囲気を最大限に引き出すことができれば人は必ず集まってくると思います。建築にはそれぐらいの力がありますからね。
以上、最後の駅舎の話がふくらんでしまって何が目的の自転車ツーリングだったかな?の内容になっちゃいましたが、国内最古級の田島神社を自転車で見に行ってきたでしたとさ、おしまい。
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