建築

2021年11月 6日 (土)

鳥栖ー牛深 ツーリング②

宿に着いたらベッドにごろんとしたい気持ちをおさえて、まずはサイクルジャージを洗濯する。持ち物をなるべく少なくすることが自転車ツーリングにおいて重要であるため、替えの衣類は下着のみ持参でその他ジャージやタイツは洗濯しないといけない。これが疲れた体には苦痛なのだが、苦痛だろうが眠たかろうが部屋に入ったらすぐやらねば明日は生乾きの刑にあうことになるのだ。皆さんも生乾きの刑は嫌でしょ?

洗濯を済ませたらエアコンの吹き出し口前に吊るして宿を出る。夕飯を食べてエネルギー補給をせねば。近くのコンビニで弁当でも買ってちゃちゃっと食べて早めに休まなければ明日きついぞ。歩いて15分のYショップはすでに閉まっていたので(このあたりの店は閉店が早いのだ)片道25分歩くはめに。こんなことなら自転車で来たら良かったと思ったものの後の祭り。明日の朝食分も買って街灯のない道を宿へと引き返す。それにしても光が少ないとこんなにも星が見えるんだな。

5時に起床。昨夜はあれからお風呂に入って23時すぎに就寝。まだ少し寝足りない感じだが、そこはいつもの貧乏根性でせっかく来ているんだから!と早朝から行動開始。昨日買った菓子パンと牛乳を食べ身支度を整えたら6時に宿を出発する。

まずは牛深ハイヤ大橋へ。設計はレンゾ・ピアノ、ピーター・ライス、岡部憲明、マエダ。レンゾ・ピアノ氏は皆さんご存じの関空の設計者ですね。地元の人たちが朝の散歩をしている。牛深ハイヤ大橋が散歩コースなんて羨ましいかぎりです。
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次は牛深南端、下須島へ。
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僕はどこに行っても先端、行き止まり、先っぽを見に行きたくなってしまうのだ。
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島に入ると朝日が顔を出した。絵に描いたような朝日だなと独り言ちながら、ユリー・シュルヴィッツ作『よあけ』を思い浮かべていた。「おともなく、しずまりかえって…」
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島南端の展望台のある鶴葉山公園に着く。
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ここから先は道が細くなっていて、途中に階段もあるから自転車は置いてと思ったのだが…。いや待てよ、自転車かついでいけばまた同じ東側の道を戻らずに西側へ回れそうだぞ。そうすれば島一周もできそうだ。人の気配がなく、展望所までの歩道は草に覆われクモの巣が行く手をさえぎる。自転車を片手に枝葉を手で払いのけながら進む。ようやくひらけたところに出たと思ったら一面の雑草に埋もれるようにして一脚のベンチがある。どうやらこれが苦労してたどり着いた展望所らしい。
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眺めは確かにいいが、ここまで荒れてしまっているとわざわざ来たかいがあったかな…。

さて気持ち切りかえて今日も長い道のりになりそうだ、先を急がねばならないと展望所から下の駐車場まで下りてきたときにはたと気づいた。胸元に引っかけていたサングラスがないのだ。クモの巣をさけるときに前傾したからその時に落としたか?再び展望所まで探しながら戻る。草の間に落ち込んで隠れていないかと草かき分けて探すが見つからない。公園入口まで引き返して探してもやはりない。あぁ~、無理して展望所なんか登らなければ良かったとグチグチ。
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18,000円もしたからいったん躊躇したが、まあ長く使うものだしと自分を納得させて買ったサングラスなのだ。いやぁ~、痛いな痛い!いつまでも探しているわけにもいかないのでとりあえず忘れることに(あきらめることにと言いたいところだけどその時の自分にはハードルが高すぎました)。

昨日通ったR26はすごく僕好みの道だったが、後半は暗くなってよく見えなかった。もう一度走ってじっくりと味わいたい。
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店もほとんどなくてコンビニ慣れしている僕らが住むとなったらなかなか大変だろうけど、車通りも少なくサイクリングにはもってこいの道だ。特に僕のような集落、漁村好きにはね。
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天草工業高校のところからは、昨日通ったR324の北側ルートではなくR286の南側を走る。来た道をそのまま引き返すのはあまり好きではない。そのまま来た道を戻るってなんだか損した気になりません?
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南側は北側よりも島が多く、立ち止まってシャッターを切りたいポイントがいくつもあった。
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お昼は、いい景色を眺めながら食べようとあらかじめ買っておいたおにぎり。これはこれで店内で食べる料理よりおいしく感じるものだ。
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前島に入ってからは傾いてきた西日を気にしつつ、なるべく明るいうちに距離をかせいでおきたい一心でペダルをこぐ。
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天草への入り口、天門橋を渡って1時間ほど走ったころだろうか。ボトルの水がなくなったので自販機で水を買う。何気なく後方のサドルバッグに目をやると、あれ?バッグのゴムひもにはさんであったはずのトラベルシューズがない!サングラスに続きシューズまでも…orz しっかりとゴムひもを張ってはさんでいたはずなのになぜ?
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ひもの固定部がすっぽ抜けちゃっています。一番力がかかる固定部分を接着一発仕上げでつくっているのは設計ミスじゃないのかいと個人的には思いますけど。トラベルシューズはおろしたてだっただけにもったいないな。だけどあきらめろと言われれば、ハイあきらめます。だってこっちはサングラスの1/10の値段でしたから(まだひきずっているサングラスの件)。

一日に落とし物を2回もしてしまってモヤモヤすることもあったツーリングでしたが、終わってしまえばトラブルもいい思い出になるのが旅のいいところですね。往きのルートより少し遠回りしたので走行距離は250km弱でした。
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2021年10月15日 (金)

鳥栖ー牛深 ツーリング①

透き通るような青空に朝の空気が気持ちいい。今回は一泊で天草南端の牛深まで自転車ツーリングだ。
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今まで宿泊する時はバックパックを背負って走っていたのだが、今回はフレームバッグをバイクにつけて走ってみることにした。
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結果、やはり体が楽だった。なにより、背中の放熱がバッグに邪魔されず快適なのがいい。今度から宿泊する時はフレームバッグ装備で行くことになりそうだ。

R17→R209→R208と南下。日差しは強いがこのところすっかり秋めいてきて、汗ばんだ肌に涼風が心地いい。

恰幅のいい男性的スタイルの建物が目に入る。
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S11(1936)年竣工、今も現役の大牟田市役所だ。いかにも当時のお役所といった雰囲気だが、玄関廻りの花崗岩のディテールといい建物にどことなく品がある。このようなクラッシックな建物を見て思うのは、よく考えて設計し時間と労力を惜しまず施工すると、機能面は徐々に失われてもいつまでも品よく美しい建物として存在できるということだ。これぞ本当のエコロジー的建築と言えるのではないだろうか。

R208→R501で長洲港の横を通り、漱石の『草枕』の舞台となった小天温泉を通過する。
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この辺りは急な斜面にびっしりとミカン畑が広がっている。僕は何度もここを通っているのだが、毎回立ち止まって見入ってしまう。斜面にはりつくミカン畑と集落のコントラストがなんとも美しいのだ。そして少し行くと、有明海の向こうに雲仙岳を望むことができる。
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R501→R57で有明海を抱き込むように西へ突き出た宇土半島に入る。
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ちょうどその中ごろに鉄道フリークにはたまらないであろうJR三角線 網田(おうだ)駅がある。一眼レフを首から下げた人たちがあっちからこっちからと構図を変えてシャッターを切っている。
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レトロな駅舎にはオシャレなカフェも併設され、いわゆる「ばえる」人気スポットだ。

お昼過ぎに道の駅 宇土マリーナに到着する。
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コロナ感染者が徐々に減ってきているからだろうか、お客さんの数がいつもより多い。何のイベントだか確認しなかったが、露店も並んでこちらも人が多い。
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昼食は海鮮づけ丼。

宇土マリーナから西へ30分ほど走ると、世界文化遺産でNHK 『坂の上の雲』のロケ地ともなった三角西港が見えてくる。
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開港当初からある旧高田屋回漕店の潮風にいぶされ色づいた鎧下見の板壁、明治時代の石積み埠頭、その他趣のある洋館が建ち並んでいる。
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天草の入り口 天門橋を渡る。いろいろ寄り道をしてきたせいで、出発から7時間もかかってしまった。少し先を急がないと日が暮れそうだ。
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天門橋を渡り、大矢野島→永浦島→前島→上島と走り、急ぎ足で瀬戸歩道橋を渡り下島へと入る。
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目的地の天草南端に位置する牛深まであと60キロほどだ。R26で海岸沿いに一路南へ。

この道を自転車で走るのはこれが初めてだ。穏やかな内海を左に眺めながら、時々あらわれる小さな漁村を通り抜けてゆく。とても静かな道だ。
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僕の好きな映画、萩生田宏治監督の『楽園』のロケ地は天草と聞いたことがあるが、このあたりだろうか。漁村を抜ける細い道を走っていると、映画を観て感じた日常と非日常のあわいに身を置いているような感覚を覚える。
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すっかり暗くなってしまった。予約していた民宿に少し遅れることを連絡するために立ち止まる。月がきれいだ。風はなく穏やかな波の音だけが聞こえる。

下島に入って2時間半後、ようやく牛深ハイヤ大橋が見える。我が家からもれる明かりが見えたときのような安堵感につつまれる。
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民宿へ向かいながら空を見上げると、プラネタリウムでしか見たことがないような満天の星が瞬いていた。(一日目終わり)
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2021年7月13日 (火)

【メディア掲載】小学館 DIME(ダイム) 8月号

所さんの雑誌『Daytona(デイトナ)』に引き続き(詳細はこちら)、小学館から出版されている『DIME(ダイム) 8月号』に弊社の小屋がとり上げられました。
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コロナウイルスの影響でしょうね、弊社にもタイニーハウスや小屋等の離れについての問い合わせが多い昨今です。

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2021年2月25日 (木)

西日本シティ銀行本店と学生時代

僕の大学時代(20年ほど前ですが)、もうすでに安藤忠雄さんは確固たる名声を築き日本のみならず世界で活躍していた。今に置き換えるなら飛ぶ鳥を落とす勢いの隈研吾さんと言った感じだろうか。学生に限らず一部の教授までが安藤語録の「ゲリラ的に」というフレーズを繰り返し口にしていた記憶がある。僕は天邪鬼のきらいがあるので、大学入って皆が髪を染めだしたりタバコを吸いだしたり髭をたくわえたりしだすと、なんかカッコ悪いからあの流れには乗りたくないなと思っていた。だから周りが安藤忠雄派になっていくのを見て、皆が安藤なら僕は磯崎と考えるようになったのも自然だった気がする。磯崎新さんはどちらかと言うと僕らより上の世代に人気の建築家で、僕ら世代ではあまり流行っていなかった。また、安藤さんと同じく「世界的!」だし、大分出身で九州に代表作が数多く建っているので手軽に実作に触れられ、その点中央の建築学生に対し地の利があるということが磯崎を選択した理由と言えば言えるか。
余暇を持て余していた学生時代は、毎日と言っていいほどよく街を散策していた。磯崎さんの難解な(建築畑では磯崎新の理論武装と言われるぐらい)本を買って読んでは、その言葉と実作を重ねることを繰り返していた。断絶、転写、反転、切断、梱包、ルドゥの柱などなど磯崎語録てんこ盛りのシティ銀行本店、色鮮やかな内部空間が目に焼きついているシティ銀行大分支店、あの薄暗いヴォールト天井が連続してのびる空間に、マリリンモンローのヌードを象った曲線(磯崎語録ではモンローカーブ)が取ってつけたようにあらわれる北九州市立中央図書館、アルミダイキャストの2本の四角柱が、山に突き刺さるように浮かぶ北九州市立美術館、正面入り口アルコーブには、偽の扉が並び配されていた冗談のような建築 秀巧社ビル…。
西日本シティ銀行本店の取り壊しが決まり、見納めに行かねばとの思いで去年の9月久しぶりに訪れた。低層部にはすでに足場が組まれていたが、まだ建物全体を見ることができた。西日本シティ銀行本店(僕の学生時代は福岡シティ銀行、建築時は福岡相互銀行)は1971年に第一期が竣工、1983年に第二期の増築がなされている。増築部には磯崎さんらしい表現で、赤い外壁にベージュの帯が入れられているので一目で分かる。駅前広場からの眺めは鮮やかな色のインド砂岩をまとった壁(磯崎語録ではシティウォール)がドーンとそびえたち、どことなくアジア的なにおいがした。
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日本のどこに行っても同じような駅前空間が広がる中で、九州の玄関口 博多駅を出て眼前に現れる独特の壁は、九州の建築学生としてどことなく誇らしかった。そして、こんなに自由で(今では潤沢な建築資金があってこその話と分かるが)まるでアートのような個人的表現をしてもいいんだと夢をふくらませた。
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あれから何十年!ときみまろのセリフではないが、建築実務を通して違う見方も少しずつできるようになった。水を吸いやすく外壁に使用するにはデメリットも多い砂岩(しかも汚れやすい割肌。特に日当たりの悪い壁に生えた黒カビを、足場を立てて洗浄しているところを何度か目にした)と目立たないように奥に追いやられて水切の役目を果たしていない笠木、これでもかと出入りの多い凸凹の外観、本当に機能的に成立していたのかと思ってしまうピストルのようなかたちの設備スペース、大通りに面して開口の少ない閉鎖的な表情と、それに伴い生じていたであろうオフィス環境の弊害、白大理石を板目で使用したマッシブでカッコイイ正面入口は、極端に幅が狭く出入りしているお客さんを見かけたことがなかった…等々、管理している銀行側、仕事をしているスタッフの立場からは言いたいことが数多あったであろう。
だから建て直しけっこう、今までよく我慢して使いこなしてくださいました…とは素直に言えないんだな。僕の学生時代の懐かしいにおい、思い出がもうたどれなくなってしまうのかと。建築が壊されると物理的なものが失わるだけでなく、そのものについた個人的な過去のつながりも同時になくなってしまうのだから。

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2021年2月 8日 (月)

繰り返し見ること

自分のアンテナにビビッときたものは繰り返し見に行くようにしています。見に行くごとにその印象は変わります。物理的にモノ自体は変化していないので、足を運ぶたびに印象が変わって見えるのは、見ている本人が変わっているからでしょう。自らの気持ちがその時々で変化し、注目するところ、見て感じる印象、それに付随して広がる思考の軌跡が違ってくるからだろう(読書も同じで再読するたびに新たな発見がありますよね)。逆にこの変化を感じられなくなっているときは要注意で、自分が成長にしろ退化にしろ変わっていない証拠ですから、あなた少し考えた方がいいですよとその対象物から諭されていると考えた方がいい。何度も来ているから飽きちゃったなぁなどと言うことは自らが変化している限り起こりえないことなのだから。
僕が繰り返し見に行っている建築、佐世保の親和銀行本店及び懐霄館(かいしょうかん)を見に行ってきました。2月5日が白井氏の誕生日なので、僕の中では白井晟一誕生祭の一環ですね。たまたま僕の誕生日と同じなのですが、建築界のゴッドファーザーと誕生日が同じってだけで意味もなくうれしくなりますね。言わずと知れた白井晟一氏の代表作の一つで、現在の名称は合併により十八親和銀行となっています。1967年の第一期から1969年に第二期、そして1975年に第三期の懐霄館と長きにわたって築かれた大作です。
今回も自転車による建築ツーリングでルートはこんな感じ↓
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ウルグアイ産黒御影の本磨き 目地無しで仕上げられた筒壁の上に、イラン産白トラバーチン(現在は仕上げが変わっていますが)の本磨きの彫刻的な量塊がキャンチで持ち上げられています。
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隠れてしまっていますが、こちらはのぼれない階段として有名な白御影の袖壁に彫り込まれた装飾の階段です。幅400、踏面290
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のぼった先は(繰り返しますがのぼれません)露台になっていて建物と一体となった時計があります。
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第二期時は営業室へと続く入口でした。観音開きの扉になっていますが、元は白井建築でおなじみの円銅製グリル扉の引分け戸でした。
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彫刻のような濃密なディテールの厚い壁に埋め込まれる入口。
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こちらは軒裏のトラバーチンに穿たれたダウンライト。誰もマネできない(こんな図面引いて現場に渡したら何考えてんだ!って怒られるか誰も口きいてくれなくなるでしょう)美しいRの面取りがされています。鷺宮の住宅の解体前の見学会でも見ましたが、2階子供室のダウンライトが同じ納め方でした。
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本店裏側にある第三期の懐霄館ファサード。ごつごつとした重厚感の塊のような外壁は、諫早砂岩の割肌仕上げ野積み。石の厚さは100~150㎜もあります。
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そこに埋まるように挿入された赤御影 本磨き仕上げのポーチ。
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側面にはリズミカルに穿たれた開口部。
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1時間ほど歩き回っていただろうか。白井建築を体験した後にいつも感じる満腹感と疲労感。この頭がクラクラするような感じはいったい何なのだろう。

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2021年1月22日 (金)

スクラップブック

インターネットがあっという間に広がり、TVの代わりにユーチューブ、読書は紙の本ではなくタブレットで、電話は使わずライン通話、知らない言葉はググる…等々が当たり前になった世の中。ある意味、かなり便利で僕もその恩恵に大いに与っているわけだが、そうは言ってももう40過ぎの昭和な人間。辞書を引く機会は減ったが、腰を据えて調べたいときには新明解、新明解で物足りなければ広辞苑、広辞苑を補いたいときは類語辞典と辞書を引くことだってあるし、NHKのドキュメンタリー番組は好きだし、読書は紙の本じゃなくっちゃ物語の世界に引き込まれてゆくあの感覚が味わえない。
っで今回のお題のスクラップブックの話、紙の情報をファイリングする話に。
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ネットで興味ある記事があれば、お気に入りにしとけばいつでもどこでもアクセスできストックできるわけだけど、そこは昭和人間。プリントアウトして紙の上の文字を追うプロセスを経なければ何だか内容が頭に入ってこないんだなぁ~。
その他、建築見学会の際にいただいた資料や、
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雑誌や本のもう一度、いや何度でも参考にするであろうディテール記事、
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家具をセルフメイドしたときのメモやスケッチ、
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それから身の周りのものの採寸、
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ネットサーフィンでたまたま見つけた情報等々、
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建築に少しでもかかわりがあり、しかも自分アンテナにビビッときたありとあらゆる情報は、縮尺を調整したり書き込みするなどして整理したうえでこのスクラップブックに綴じられることになる。
建築、特に建築の設計においては、勉強で言うところの予習(情報を取り込み自分の頭の中で予め反芻しておくこと)がとても大事だと考えているので、もうかれこれ20年近く続けているスクラップブック、ファイリングなのであります(月日の経つのは早いものですねぇ…

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2021年1月17日 (日)

小屋のメンテ 柿渋を塗る

以前から、もうそろそろ塗り直さないとなと気になっていた入口扉に柿渋を塗りました。
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やはり庇から離れるにつれて色が薄くなっているのが分かりますよね。このことからもほんのちょっとした庇の出でも、あるのとないのとでは経年劣化に大きな違いが出てくるのが分かりますね。特にボックスシルエットの建物には、庇をつけたくないという設計者の気持ちが分からないではないのですが、そこをいかに違和感なく庇を設けるかが腕の見せ所。ここでは扉の高さを庇いっぱいまで立ち上げ、上枠を省略して内外部のつながりに見切が出ないように納めています。
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下部をアップするとこんな感じ↑ 雨かかりの他に紫外線の影響も大ですね。
さて、まだ前に使った塗料が余っていたよなと引き出しを見ると柿渋の残がありました。うん、ちょうどいいぐらいに余っているようです。っがしかし‼容器に出してみると↓
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ドロドロ…。ゼリー状になってこれじゃ使えませんね~。残るともったいないので今度は小サイズを購入。たった250mlで1,500円弱もする、柿渋はけっこういい値段します。
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まずはざっと掃除をして、塗り1回目は2倍希釈で。柿渋は粘度が低く塗りムラが出にくいので、誰でも簡単きれいに仕上げられます。1回目を塗り終わった時点で思いのほか塗料の減りが少なかったため、塗り2回目は原液で。はい、柿渋2回塗り終わり↓
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柿渋は徐々に色が濃くなっていく性質があるので、塗ってすぐは気持ち薄いかなぐらいでやめておくと、最終的にちょうどいい色合いになります。
まだ塗料が残っていたので、ついでに庇にも↓
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これまでいいことばかり書いてきましたが、柿渋は原料の渋柿を発酵させて作られているから臭いがねぇ…1~2週間ほど我慢しないと。よって、臭いに敏感な方には無臭柿渋という改良品をおすすめします。

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2021年1月 9日 (土)

年が明けたら雪雪雪

鳥栖は一昨日夜ぐらいから本格的に雪が降り始め昨日で3センチ前後、今は15センチほど積もっている。そして今もしんしんと降り続けている。
個人的には建物を見るときは、積雪時の方がその骨格があらわになって好きなのだが、やはり生活するのには何かと不便ですよね。まず何より寒い、靴が濡れる、運動ができない、車が渋滞する等々。

明日は20センチぐらいになっているのかな。まあ、これぐらいの積雪量で大騒ぎしている九州人、秋田をはじめ災害級の大雪に見舞われている方々に一笑に付されそうですが…

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2020年11月26日 (木)

新入り パートⅡ

ちょうど一月前に新入りが入ったばかりでしたが、また新しい仲間が入ってきました。来るもの拒まず去る者追わずで、グッと迫ってくるものを感じたら透かさず勧誘します。ところでそんなに仲間増やしてスペースはあるのですか?と問われると、そこは厳しいジャッジが入りましてレギュラー落ちがでてくるわけで、今回は一名去っていただきました。
グッとくるものとか勧誘だとか言って何の話をしてるのかと言いますと、新しい椅子を入手したよとこういうわけでして(初めからそう言えよってね)。
デザイン界の大御所 フィリップ・スタルクのデザイン、カルテル社のマスターズです。
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フィリップ・スタルクとは誰ぞや?とお思いの方、ほら、いまや東京観光名所の一つとなっている隅田川沿いにある『金のウンコ』(正式名はスーパードライホール)をデザインした人ですよ。ピンときたでしょ。
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マスターズは「巨匠たちの凄いところ、ぜんぶ入ってます byスタルク」とのコンセプトで、椅子を裏返すと上からヤコブセンのセブンチェア、イームズのシェルチェア、サーリネンのチューリップチェアのアウトラインをオーバーレイさせて一番下のマスターズになったよと図示されています。
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っとなると実際に並べてみたくなりますよね。フムフム…
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そしていつもの一連の儀式、スケッチして測る。
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立ったり座ったりして座りごこちを試してみると、ぱっと見かたち優先のように見えますが、座りごこちは背もたれがいい塩梅に身体を包み込みなかなかのものです。ただ欲を言うと、座り疲れしてきて体幹が不安定になってくると背もたれ側への荷重が大きくなり、それによってお尻が前に滑るような感覚が若干ありますね(あくまでも個人的な感想ですが)。セブンチェアやシェルチェアのように背もたれが荷重で適度にたわまない構造のため、背もたれにかかった力の反力でお尻が前に押し出されてしまうのです。よってお尻のスイートスポットのSH460をあと5mmほど下げてより窪ませ、身体の重心がより安定するように改善するといいのではと思いました。まぁいずれにしろ、かたちがカッコイイからすべて許しますけどね(結局そこかいっ!)。

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2020年11月18日 (水)

島めぐり 加部島(呼子町)

呼子の加部島を自転車でぶらりしてきました。加部島は好きな島のひとつなので、車ではかなりの回数遊びに来ていますがサイクリングでは初めてだったはず、たぶん。
朝8時ごろ鳥栖を発ってお昼に呼子大橋に到着。
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荷物はなるべく少なくしたいため、サイクリングジャージのバックポケットと自転車のボトルケージに無理やりパッキング。ロングライドする時はまずは何より荷物を少なくすることが鉄則です(もちろん予備チューブ等の必需品は持って行かなきゃダメですよ)。
加部島漁港にはひときわ大きな建物、田島神社が鎮座まします。
なんども来島していると言ったくせに、横を通るだけできちんと見に行ったことはないんですけどね…。
九州で最も古くからある神社らしいので、今度こそはきちんと見に行かねば。
この佇まいがカッコイイですよね。
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島の北端、加部島展望台です。牛たちが放牧され、のんびりと草を食んでいます。めっちゃ贅沢なロケーションでしょ。右がクジラ漁が盛んだった小川島で左のが加唐島です。呼子の中心街には鯨組主の中尾家が保存公開されているので、興味のある方はぜひ行ってみてください。バッタリ床几があったり、建築としてもおもしろいです。
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小さな島なので自転車だと簡単に一周できます。
ほとんどがこのような赤土の畑が広がる風景でホント癒されますよ。
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こちらは僕の中では『ジブリの坂』と名付けていますが、グーグルマップには『加部島の一本道』と見たまんまの表記がされていますね。皆さん、車やバイクを止めて記念撮影しています。自転車で走ると最高に気持ちいい道です。写真見ただけで伝わるでしょ、この気持ち良さ。
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昼ごはんが遅くなってしまったので、加部島を出て呼子の中心街の方へ。僕は観光地化された所の店より地元の人が行くような大衆食堂が好みなので、こちら『たからや』へ。
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こちらはたまたま見つけた店でしたが大当たりでした。婆ちゃんが一人で切り盛りされていましたが、元祖ちゃんぽんのような昔ながらの味で、シャキシャキ食感を残したたっぷりの野菜がおいしかった~。あの料理の鉄人 道場六三郎さんのサインがあったり、寅さんの撮影中にお昼を食べに渥美清さんが来ていたりと、その外観からは想像もできないような(失礼!)大物の方々がここのちゃんぽんを食べに来ているのです。呼子に来たらここはマストですね。
再び美しい呼子大橋を見納めに戻ってきたら帰途につきます。
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唐津青翔高校を過ぎて、ちょっと行ったところの204号沿いにカッコイイ建物発見。この足元の石積みといい板張りの古び具合といいそのプロポーションといい、かぁ~、カッコ良すぎでしょ。ひとしきり行ったり来たりしました。
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っで最後はまたまた鳥栖まであと40キロのところで、こんなものがタイヤに刺さって…
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不幸中の幸いで裏返すとこんな感じで風化して短くなっていたので、そのまんまチューブ交換することなく鳥栖まで帰れましたけどね。やっぱり一晩放置していたらスローパンクで空気がすべて抜けていました。
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最近パンクが続きますなぁ~。
今回のルートはこんな感じでした。
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